FROM:IAIR関東支部代表 齋藤 信
みなさん、こんにちは。
土曜日のコラム、POSお仕事サポーター!
国際統合リハビリテーション協会の
セラピストコーチ齋藤信でございます。
前回は作業療法士の中平昇吾先生からのご相談にお返事をした、
突然講師依頼が来て困った時の話題の話でした。
僕の好きなことを書いちゃいましたが、
あの後、認定講座会場にて
『臨床実習指導法のセミナーをして』とか、
『ブログの文章構成や物語る書き方を教えてください』とか言われました。
やってもいいですが……むむ……ちと考えます。
さて、今回は
急性期で働く、ちーば先生から
こんな質問をいただきました。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
地域包括ケアシステムが
リハビリというか診療報酬改定で
最近話題になっていると思います。
わたしは急性期病院で働いていますが、
今後のリハビリ業界において
・急性期病院はどのように職域?を考えて活動していくべきか?
・なにかできることはあるか?
先生のわかる情報でイイのでご意見頂きたいです。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
ちーば先生、ありがとうございます。
一言で言うなら
《変化を受け入れ選択すること》
でしょう。

厚生労働省HPより引用掲載
地域包括ケアシステムが導入されると言うのも、
団塊の世代が75歳になる2025年に向けて、
在宅を中心とした、地域全体でケアする仕組みを
10年以内に作っておこうということですよね。
それに伴って診療報酬がいじられたのは、
7対1の厳格化。

そもそも、現状の病床数割合がワイングラス構造になっていて、
実は僕らが活躍できる回復期の病床数がキュッ!と少ない。
高額診療報酬で急性期病床をバカスカ作ってしまったツケが
来ているのでしょうね。
そこを減らして、もっと地域に合った病院になる必要がある、
ってことですね。
急性期病院は、同時に在宅療養支援病院の基準も狙えるかどうかが
生き残りを左右する、と言われてます。
とまあ、ほかの詳細は、
厚生労働省のデータなどにお任せしちゃいましょう。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/
それらをふまえて、
今何が出来るのか? を考えてみましょう。
と、丸投げしてもなんですから、
いくつか考えるポイントをお伝えします。
・自分の病院がどんな地域にあるのか
・患者さんの層はどんな人達か
・今の病院の強みは何か
・今の病院の弱みは何か
・持てる機会は何があるか
・今ある脅威は何か
などを分析してみましょう。
そこから、今後の急性期病院のリハビリは、
在宅で高齢の方に何をする部門になるべきかが
見えてきます。
自身の所属する病院とその地域によって変わってくるので、
まずは地域の人達が何を期待しているのかを知ることですよね。
とまあ、こんな回答になります。
医療を一つのビジネスモデルとして考えると、
今までは病院があるから患者さんが集まってくる。
だからあまり市場調査や、顧客の声、ニーズを知らなくとも、
どうにかなってきました。
ですがとうとう、
《地域の声をききながらサービスをそれぞれ構築してね!》
と地域毎の特性を地域で把握して
サービスをすることになるんですからね。
今までよりも、より患者さんの声や院外での生活に
目を向けなくてはならないと言うことですね。
ちーば先生、参考にしていただければ幸いです。
ということで、
今回は今後の行く末みたいな話になりました。
また来週をお楽しみに!
IAIR関東支部代表 齋藤 信
*2014年8月23日の記事を再掲載いたしました。
追伸 1
こういう時こそ、マネジメントの発想が重要です。
分析テクニックは過去のコラムで紹介しています。
学生さんと行う初めての統合と解釈シリーズ

- リハビリにPDCAは使えるのか?【臨床共育】(37)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(1)【臨床共育】(38)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(2)【臨床共育】(39)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(3)【臨床共育】(40)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(4)【臨床共育】(41)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(5)【臨床共育】(42)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(6)【臨床共育】(43)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(7)【臨床共育】(44)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(8)【臨床共育】(45)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(9)【臨床共育】(46)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(10)【臨床共育】(47)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(11)【臨床共育】(48)
- 学生さんと行う初めての統合と解釈(12)【臨床共育】(49)
コメントを残す