膝疾患の問題解決講座

ロコモテスト3 <ロコモ25>

皆さんこんにちは。

関東支部の藤田智史です。

 

ロコモ25は、運動機能を中心とした簡易なロコチェックなどと比べて、
運動器疾患の特徴である疼痛や身辺動作から社会参加までの問題を項目に含んでおり、
患者の状況を幅広く把握しようとする自記式質問標です。1)より一部要約

 

ロコモ25

ロコモ25は65歳以上の高齢者における運動器疾患に関連する身体機能低下を検証する前向き
コホート研究が行われています。(2009~2011年に314例を対象に実施)
(詳しい内容は1)をご参照ください)

質問内容や質問紙はロコモチャレンジ様のHPをご参照ください。
(用紙のダウンロードもできます)
https://locomo-joa.jp/check/test/locomo25.html

詳しい内容は長くなりますので結果をまとめますと、

・患者の自記式質問票と医師の運動器の評価は関連する。

・下肢の運動器症状が多いとロコモ25スコアは悪化する。

・殿部痛、大腿部痛、膝痛があるとロコモ25スコアは悪化する。

・運動機能が低下するとロコモ25スコアが悪化する。

上記のような形になります。1)より

ただ、ロコモ25とヒアルロン酸濃度や 膝・腰の骨密度(%YAM)に関しては
関連はなかったようです。

 

ロコモ25の結果の解釈

<立ち上がりテスト><2ステップテスト>と同様に
ロコモ25でもロコモ度の基準が設けられており

◆ロコモ度1:7点以上
◆ロコモ度2:16点以上

とされています。

 

また、このロコモ25には重症度区分が設定されており、
その中で注意が必要になり始める区分があります。2)より参考

●区分1(0~6点):25項目中のいずれの項目でも困難さを自覚する人が50%を超えない区分

●区分2(7~15点):身体の疼痛、急ぎ足で歩く、階段の昇り降り、休まずに歩く、
        で困難さ自覚する人が50%を超える区分

●区分3(16~23点):2kgの買い物、家の重い仕事、地域での催し物への参加を控える
        で困難さを自覚する人が50%を超える区分

●区分4(24~32点):腰掛から立ち上がる、電車やバスで外出する、
        で困難さを自覚する人が50%を超える区分

●区分5(33~40点):風呂での先身動作、衣服の着脱、室内歩行、隣近所への外出  
        で困難さを自覚する人が50%を超える区分

●区分6(41~49点):トイレ動作で困難さを自覚する人が50%を超える区分

の6区分に分けられています。

 

区分2がロコモ度1
区分3がロコモ度2   の始まりになっていますね。

さらにこの区分からわかるように
このロコモ25の困難さの自覚に対しては順序性があるようです。

まず区分2では「身体の疼痛、急ぎ足で歩く、階段の昇り降り、休まずに歩く」
といった動作に困難さを感じ始め、

・持久力的な能力が必要になる休まずに歩く・急ぎ足で歩く。
・日常生活で負荷の大きい階段昇降。
・身体のどこかに痛みを訴える。

というような身体状況から始まるのではないかと思われます。

 

 

区分2は関節痛や機能低下が始まっている状態であり対策が進められる状態

区分3はADLは自立しているが機能低下が進んでいる状態

区分4は要支援状態に相当

と考えられ、16点以上だった場合は運動処方などがより必要な状況になるかと思われます。
(7点以上もアドバイスなどは必要になってきます。)

 

どのようなことが必要でしょうか?

運動機能の低下以外に運動器症状(特に下肢)を有していると
ロコモティブシンドロームは進みやすい状態にあります。

移動には下肢を使うため、考えてみれば当たり前のことではありますが…

ロコモティブシンドロームと思われる状態の対策に対して
運動療法が有用ではありますが、痛みを抱えている方に移動機能が落ちているからといって
無理に運動を行いますでしょうか…?

必要な場合ももちろんありますが、痛みの出ない状態でのエクササイズを
提案してあげる必要もありますね。

(エクササイズの方法の工夫だけでなく、関節運動を正常に近い状態にしてから
運動を行うというのも大切かと思います。)

また、外傷などが原因でない痛みを抱えていた場合には、他の部分代償として痛みのある関節が
結果として痛みを引き起こしている場合も多いです。

 

それを引き起こしている原因、ひいては原因の原因を探すためには全身に介入できる
知識・技術を持つことも必要になりますね。

(ひいては、関節、筋、結合組織など必要な部分に介入できると望ましいですね)
https://iairjapan.jp/kanto-seminarschedule

 

他には、身体機能を向上させる以外にも、適切な自助具や歩行補助具を提案するのも1つの方法ですね。
(杖の長さが適切でない方はまあまあいますよ)

場所や時間の制約などもあり、できること・できないこと多々あるかと思いますが、

漫然と誰でもできるようなリハビリテーションを提供する日々にならないよう気を付けたいですね。

 

参考、引用文献・画像

1)中村耕三・田中栄監修:ロコモティブシンドロームのすべて 日本医師会雑誌 H27.6.1

 

 

 

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