肩挙上における前鋸筋の重要性

皆さん、こんにちは!
IAIR関東の道岡です。

3月ももう終了間際、早いもので今年度が終わってしまいますね。
私個人としては、今年度は怪我や大きな病気はなく過ごせたので良い年でした!
新年度も医療従事者としてより一層体調管理には気を配って過ごしていきたいですね。

さて、前回は肩甲上腕リズムと脊柱、体幹との関係性について述べました。
軽く前回のおさらいをすると、

1.肩の可動域には骨盤、脊柱も関係する
2.骨盤→脊柱→肩など広い視点から問題点を絞っていく

といったものでしたね。
1に関しては当然のことではありますが、具体的にどのように関連しているのか解剖の勉強などをして理解を深めていくことで臨床の展開方法も変わっていきますので、日々の積み重ねを大事にしていきたいところです!

では、今回も引き続き肩の運動に着目して考えていきましょう。

 

前鋸筋の働き

今回特に着目していきたいのは前鋸筋です!
起始と停止は以下の通りです。
起始:第1~9肋骨外側面中央部
停止:肩甲骨上角、内側縁、内角
主な作用としては、肩甲骨の上方回旋、肩甲骨の前方牽引、肋骨の挙上があり、前方へ手を押し出す動作リーチ動作において大きな役割を担っています。

 

前鋸筋の機能低下における影響

上記のような働きを担っている前鋸筋、麻痺や筋力低下が生じると勿論肩の運動に障害をきたしていきます。
前回のコラムにて肩甲胸郭関節の上方回旋に関して述べていますが、前鋸筋は僧帽筋の上部及び下部線維とフォースカップルを形成し、肩甲骨上方回旋に大きく関与していきます。
そのため、前鋸筋が作用しなくなると、前述のリーチ動作は勿論のこと、肩の正常な挙上も困難になります。

一般的に、前鋸筋の完全あるいは著明な麻痺を呈すると90度以上に腕を挙上することが出来ないといわれており、この障害は僧帽筋や肩甲上腕関節の肩外転筋が完全に温存されていたとしても残るといわれています。

また、肩甲骨上方回旋力が欠如した状態で三角筋や棘上筋が収縮すると、肩甲骨を下方回旋させ肩甲上腕関節を外転させることとなり、結果として肩甲上腕関節外転筋の急激な過剰収縮を伴うこととなります。
このような状態で無理に肩関節挙上などを繰り返し行っていたら、肩関節の可動域制限だけでなく、疼痛にも繋がってくることが考えられるでしょう。

前鋸筋へのアプローチ方法は?

腕立て伏せ

気になるアプローチの方法ですが、前鋸筋の重要な作用の1つとして、腹臥位でのプッシュアップ動作の最終層での役割があります。
腕立て伏せ動作の初期には主に三頭筋や胸筋群が関与しますが、肘完全伸展後は両側の前鋸筋を働かせることで固定された肩甲骨に向かって胸郭を持ち上げることが出来ます。
腹臥位をとることが難しければ、前鋸筋を意識してもらいながら立位で壁に対して腕立てを行うのも良いかと思われます。

そして、そのトレーニングの効果を最大限に引き出すためにも肩甲上腕関節の調整や肩甲帯のアライメント調整などを行い、体幹とのコネクションを活かせる体を作っておきましょう!

具体的なアプローチの方法に関しては以下の記事を参照ください。
・肩甲胸郭関節の可動性ひきだしましょう!
肩の治療が上手くいかない…

今回のまとめ

・前鋸筋の機能低下は肩関節挙上に大きく影響する
・前鋸筋改善のためにはアライメントを整え体幹との連動を最大限引き出し、プッシュアップなどのトレーニングを行う。

以上のことでもし興味がわいたという方がいらっしゃれば以下の内容もご覧下さい。
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最後までお読みいただきありがとうございました。

IAIR関東 作業療法士
道岡 健祐(みちおか けんすけ)

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