体幹活性アプローチ

便座から立ち上がる際に、骨盤を前傾するには?

 

ハロー! 

月曜に登場しております、
「体験を創造する」
関東支部インストラクターの
OT・吉田頌平です。

ハムストリングスのストレッチをいくらやっても
立ち上がり動作が改善しないことって、ありませんか?

特にトイレ動作では
深く便座に座る必要があるため、

便座から立ち上がる際は
イスから立ち上がる時よりも
より大きく骨盤を前傾する動きが必要となります。

確かにハムストリングスによって
骨盤は後傾に誘導されるのですが、

立ち上がり動作においては
実はハムストリングスは硬いままでも
OKだったりするんです。

今回は、立ち上がるために骨盤前傾を誘導する上で
必要な問題点の整理を行います。

ハムストリングスは柔らかい方がいい?

骨盤を前傾するには、
まず股関節が屈曲できることが必要ですよね。

『骨盤をハムストリングスが牽引し、
 骨盤を後傾しているから』
股関節屈曲が制限されることがありますが、

「ハムストリングスが伸びれば骨盤は前傾してくる!」
と考えて、ハムストリングスの硬結を
SLRの静的ストレッチで改善しようとするのは
少し早計です。

なぜなら、立ち上がる際に
ハムストリングスは張力を増し、
収縮して硬くする必要があるからです。

必ずしも柔軟性が必要、というわけではない
ということですね。

実は、骨盤前傾時には
ハムストリングスが伸長され、
張力は高まり、大きな力を出すことを
棒田ら(1 は報告しています。

結果を要約すると、

左右の骨盤傾斜と股関節内・外旋筋、腰背部筋、ハムストリングスの
柔軟性と筋力の相関関係を調べたところ、

柔軟性と骨盤傾斜に優位な相関関係は見られず、
筋力と骨盤傾斜に相関関係が見られた。
(参考文献(1)より)

そうです。

この辺りを、もう少し整理してみましょう。

骨盤前傾に必要なこと

主に坐骨結節から膝窩部に伸びていく
ハムストリングスですが、
骨盤が前傾すると、ハムストリングスは伸長されますよね。

SLRとの大きな違いは、この
『近位部からハムストリングスが伸長されている』
ことにあり、

体幹屈曲から股関節屈曲を誘導できることが
実は必要な機能となっていきます。

つまり骨盤の動きで重要になるのは、
ハムストリングスの柔軟性だけではなく
体幹屈曲の筋出力も問題となるので、

体幹・股関節屈曲筋を座位で活用できるか?
を評価し、
骨盤から股関節屈曲を誘導していく必要があります。

SLRでの静的ストレッチをしてみると
割と高い角度まで足が上がるのに
なかなか立ち上がれない場合は、

ハムストリングスと協調して働くべき
股関節屈曲筋が働いていないことが考え
座位での体幹・股関節屈曲筋の活用状況を
評価する必要があります。

この股関節屈曲筋を含めた
『体幹機能』の評価がわからず、
具体的なトイレ動作獲得のための
プログラムを立てられない…という時は、

こちらで体幹機能の評価方法を整理しながら
具体的なアプローチ方法を学んでみませんか?

【OT限定】トイレ動作に必要な体幹機能の評価・アプローチ法
  

【日 時】2018年7月15日 10時〜16時
【講義内容】

  • 立ち上がりに必要な体幹機能
  • 体幹機能の評価と解釈(Finger floor distance (FFD) 検査)
  • 体幹に影響を及ぼす3つの原因(上肢・下肢・体幹深層筋)
  • 問題点に対するアプローチ法
  • 上肢・下肢・体幹深層筋に対するアプローチ

 

そのほかの予定もご覧になりたいときは、
年間予定表をご覧ください。

最後までお読みいただきまして、
ありがとうございます!

参考文献

1)棒田 英明.静止立位姿勢における骨盤の傾斜角度に影響する骨盤周囲筋の柔軟性、筋力、筋硬度について.http://www.waseda.jp/sports/supoka/research/sotsuron2011/1K08A189.pdf

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