股関節が硬い人は、骨盤底筋が機能しにくい?

ハロー! 

毎週月曜に登場しております、
「体験を創造する」
関東支部インストラクターの
OT・吉田頌平です。

さて、今回のテーマは
「股関節」と「骨盤底筋」です。

一見、関連のなさそうな2つのテーマですが、
近年、その関係性が臨床で検証されています。

結論を申し上げますと、
「頻尿」が関係している
ということなのですが…

コラムではその内容を、解剖学的に少し突っ込んで
どのように関係しているのかを確認していきたいと思います。

頻尿との関連

近年、THA術後の患者さんに
「頻尿」がよく見られ、
また、股関節運動の改善に伴って
頻尿が改善されたという報告もあります。(1,2,3

なぜ、改善したのでしょうか?

注目したいのが、
股関節外旋筋に当たる「内閉鎖筋」と
骨盤底筋群のひとつである「肛門挙筋」です。

股関節外旋筋である内閉鎖筋は、
骨盤底筋の深層に当たる、肛門挙筋と連結すると言われており

解剖学的に考えると、
股関節外旋が発生すると、股関節内旋筋が伸長されるため
肛門挙筋が活動しやすくなると考えられます。

つまり、骨盤底筋をしっかり機能させるためには
股関節の内外旋動作が十分に行えることが重要
ということです。

 

臨床に落とし込んでみると…?

上記内容で、まず真っ先に
「股関節の動きが制限されている人はどうなんだろう?」
と思いませんか?

ある報告では、股関節が変形した場合に
萎縮しやすいのが「股関節外旋筋」と言われています。(4

筋の動きが小さくなると、その長さが通常と判断して
筋はその長さを短くし、
あまり活用されなくなると廃用していきます。

すると、どうなるか?
今井ら (4 の報告を引用します。
(以下、引用開始)

また,股関節症患者の歩行では
内旋ROMの低下が股関節への荷重面の集中化を招き,さらなる関節症変化を助長することから,
ROM制限が患肢への荷重を抑制する誘因となることを示唆する報告もある.

股関節への荷重量の低下は大殿筋および中殿筋の筋活動の低下をもたらすとされ,
その歩行様式の習慣化によって廃用性萎縮をきたすと考えられる.

(以上、引用終了)

股関節外旋筋の短縮・萎縮によって、
股関節内旋が制限され、股関節荷重部位が
限局されていくことが考えられる、という内容です。

つまり、立位・座位姿勢の安定化にも
大きく影響を及ぼすことが考えられる、ということです。

「なんだか、スッと立ち上がりにくいのよね…」
「スタスタ歩けてたのに、最近はなかなか…」
「寝てるときは手が挙がるんだけど、
 座って手を挙げるとうまく上がらないんだよね…」
「シャンプーしたり着替えたりするのが大変で…」

という訴えが利用者さんから聞かれたら、
股関節の内外旋の動きへアプローチすることも
有効かもしれませんね。

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最後までお読み頂き、ありがとうございます。

作業療法士
一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会
認定インストラクター 吉田頌平

引用文献 

1)  Bani-Issa W et al.Urinary incontinence among adult women with diabetes in Jordan: epidemiology, correlates and perceived impact on emotional and social well-being.J Clin Nurs. 2014.23(17-18).2451-60
2)  Baba T et al.Is urinary incontinence the hidden secret complications after total hip arthroplasty?.Eur J Orthop Surg Traumatol. 2014. 24(8).1455-60.
3)  Okumura K et al.Prospective analyses of female urinary incontinence symptoms following total hip arthroplasty.Int Urogynecol J. 2017.28(4).561-568. 
4)  今井 智也 他.変形性股関節症患者における股関節可動域と股関節外転筋群の体積との関連.第48回日本理学療法学術大会 抄録集.2013.40(2).

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