【PT限定】歩行時に必要な体幹機能の評価とアプローチ法

立ち直り反応の罠

From:覆面インストラクター TOSHI

 

師走に入りました。

「師走」は師匠が走る、だけでなく、

諸説あるようで、「し果す」

四季が全て終わる。一年の締めくくりという説もあるそうです。

 

今年の締めくくりの一月、と考えると

1日1日大切に過ごせるような気がします。

 

 

それではCVAコラム35回目

「立ち直り反応の罠」

をお送りします。

 

先日、職場でこんな話をしていました。

 

後輩
「この患者さん、体幹の立ち直り反応がでるようになったんですよー」

TOSHI
「いやいや、立ち直り反応は全ての患者さんにあるから」

 

後輩
「でも、座位保持で押すと崩れてしまっていたのが
踏みとどまれるようになったんですよ」

 

後輩とのズレはどうして生じているでしょうか、
立ち直り反応ってそもそも何だと思いますか?

 

普段、あなたが反応を見る方法にヒントがあります。
※端座位での立ち直り反応の評価とします。

 

方法1
転倒せず行けるところまで自分で体重を左右にそれぞれ乗せていってもらう

方法2
転倒せずに身体を保てるギリギリのところまでこちらで押していく

方法3
抵抗感のない範囲で身体を動かせる範囲までこちらで動かしていく

方法4
急激な外乱を加える

 

あなたはどの方法で見ていますか?

実はこれは全てそれぞれ別の反応をみています。

 

 

 

方法1
転倒せず行けるところまで自分で体重を左右にそれぞれ乗せていってもらう
→自動運動下でのバランス能力

 

方法2
転倒せずに身体を保てるギリギリのところまでこちらで押していく
方法4
急激な外乱を加える
→外乱を加えられた際のバランス能力

 

方法3
抵抗感のない範囲で身体を動かせる範囲までこちらで動かしていく
→座位での姿勢コントロール能力

 

どれも見ているものが違うでしょう?

目的に合わせて方法を選択しなければいけません。

TOSHIは良く方法3を見ます。

 

例えば、歩行で麻痺側立脚期に体幹が麻痺側に崩れてしまう方がいます。
麻痺側に崩れる原因を特定する際に、

方法3を用いると

体幹が崩れたら体幹の問題、
崩れなかったら下肢の問題と推測することができるようになります。

一見方法1も似ていますが、

1だとバランスをとれる範囲目一杯見ているので、
姿勢保持筋のみならず、動作に利用する筋肉も動員されており、
動作中の姿勢コントロールを評価するということに関しては不適切といえます。

 

あなたのいつもとっている評価。
その評価にどのような意味があるか、今一度考えてはどうですか?

 

・みんな評価しているから

・先輩に言われたから、

といって、案外、必要ないものも多いかもしれません。

 

 

このコラムでは脳血管障害について、

今までの経験や知識を交えながら書き、

あなたの臨床観を少し広げるお手伝いをできればと思います。

ありがとうございました。

福田俊樹シルエット

 

 

 

 

 

 

 

 

 関東支部 覆面(認定)インストラクター TOSHI

 

 

 

追伸1

自分が新人の時は、まず動ける範囲動いてもらい、その後倒れずに押せる範囲を評価しろ。

と先輩に教えられました。

実際の生活場面の中での問題点がどう結びつくかを考えないまま、

言われた通りにやっていたなぁと思い出します。

 

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