装具の選び方

 From:覆面インストラクター TOSHI

 

関東では先日第5期の認定セミナーがスタートしました!

会場にいたのは気付きましたか?

 

関東の皆さん、これから1年間ご一緒に成長していきましょう!

宜しくお願いします。

 

それでは

 

CVAコラム17回目

「装具の選び方」

をお送りします。

 

脳血管障害の場合、下肢装具を検討する場合があります。

 

当院でも評価の為、様々なタイプの装具を用意してあり、

必要に応じて評価をし、作製し訓練や生活場面で使っていきます。

 

プラスティック製で当院にあるだけでも

通常のSHB、継ぎ手式のタマラック、ゲートソリューション、オルトップ、HFG…

様々なタイプがあります。

 

 

さあ、様々ある装具の中からどうやって適したものを選定していきましょうか?

 

 

一番簡単な方法はそれぞれ履いて歩いてみて、歩容をチェックします。

 

その中でより良いものを選ぶのですが、

 

後輩からこんな報告を受けることがあります。

「SHBとショートSHBを試して、ショートの方が良かったのでそちらを作製します」

 

 

こんな報告を受けて、いつも違和感を覚えます。

 

 

 

目的がずれていることに気付きますか?

 

 

患者さんの機能を補うという目的で作製するはずが、

今試せる装具で何が最も患者さんに合っているか、

に変わっています。

 

 

同じ装具でも、

装具の厚み、背屈角度、トリミングライン、コルゲーション等様々な違いがあります。

試せる装具だけを選ぶだけでは、患者さんにとってより良いものを選定できません。

 

 

例を挙げてみましょう。

 

初期接地が足底全面で膝が過伸展する為、

臀部が後退し上体が前のめりになって麻痺側前方に崩れてしまう方に

 

「自立した歩行を獲得する」目的で装具を選定する場合。

 

 

SHBとショートSHBを試してみました。

 

SHBの背屈角度が5度で厚みが4mm、ショートSHBの背屈角度が3度弱で厚みが3mmとして、

 

どちらも初期接地が踵から可能になったのですが、

SHBだと背屈角度が強いせいで、初期接地後、装具に押し出されて膝折れを起こす歩容であり、

ショートSHBでは初期接地後ややロッキングに入る歩容だったとなりました。

 

この2つの装具を比べただけだとショートの方が良いのですが、

 

この場合ショートSHBを作製するのでは無く、

SHBの背屈角度や厚みをやや減らした装具の方がよりロッキングを抑え、

上体の動揺を軽減でき、目的をより達成できる可能性があります。

 

 

まとめます

・装具選定時は常に目的に合わせて考える

・選定にあたっては装具にはどの様な加工が可能か知識として知っておく

 

 

患者さんの為に、装具選定の際は1mm、1度こだわっていきましょう!

 

 

このコラムでは脳血管障害について、

今までの経験や知識を交えながら書き、

あなたの臨床観を少し広げるお手伝いをできればと思います。

 

ありがとうございました。

福田俊樹シルエット

 

 

 

 

 

 

 

 関東支部 覆面(認定)インストラクター TOSHI

 

追伸1

知識として知っておく、と挙げましたが、目的さえしっかりしていれば、

義肢装具士さんに相談すると解決することが多いので、大丈夫です!

 

追伸2

装具療法の話でしたが、他の療法に関しても同じことが言えます。

目的がブレている事があるかもしれません。

 

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