トイレ動作をスムーズにするためにOTがみておきたいポイント!

作業療法士の皆さん!
先週に大きなニュースがありましたね!
作業療法の定義が33年ぶりに新しくなったのです。ご存知だったでしょうか?

新しい定義は
『作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す』
となっています!

いやー素晴らしいですね( ^∀^)

さて、この定義にある『対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為』を、皆さんはしっかりと評価していますでしょうか?

今回はこの価値のあるものをトレイ動作を例に考えていきましょう!

その人にとって価値のあることとは?

価値のあること、これを最も表しているのが、『QOL』だと私は考えています。
つまり、その人にとって価値があるのか?ないのか?はQOLの向上を考えていくとが大切になります。では、このQOLとトイレ動作がどう結びつくのか?を考えていきましょう!

在宅復帰とQOLの関係

リハビリをしているとよく『家に早く帰りたい』と聞かれることがあります。
私たち療法士も在宅復帰をする・維持をする、そのためにはどうしたらいいのか?と必死に考えています。在宅=QOLの向上と考えているからですね。でもそれは本当でしょうか?少し確かめてみましょう!

在宅高齢障害者と特別養護老人ホーム利用者のQOLの比較検討によると
高齢者のQOLに影響を与える要因について検討することを目的として,社会的環境因子の違う特別養護老人ホーム入所者43名と在宅高齢障害者11名を対象として主観的幸福度,知的機能,ADL能力を調査し検討を行った.結果より,高齢障害者にとって慣れ親しんだ家庭から離れ,施設で生活するという住環境の違いが,QOLに大きな影響を与えていることが示された.

とあります。つまり、QOLの向上に在宅復帰・維持が必要であると言えますね!

在宅復帰とトレイ動作自立度との関係

在宅復帰率がQOLに直接関わりがあることがわかりましたね!

では、続いて在宅復帰をする上で、どの動作が1番必要になるのか?を考えていきましょう!

高齢脳卒中患者が自宅退院するための条件の研究では以下の通りになっています
リハビリテーション専門病院に入院した高齢脳卒中患者374症例を対象に,自宅退院のための能力的・社会的因子条件について,classification and regression trees (CART)を用いて分析した.対象患者の自宅退院率は82.6%.単変量の解析では退院時家族構成人数,配偶者の同居の有無,functional independence measure (FIM)18項目各得点において転帰先間で有意差を認めた.CARTによる解析の結果,FIMトイレ移乗,家族構成人数からなる決定木が得られ,トイレ移乗が要介助でかつ家族構成人数が2人以下の場合は自宅退院が困難(自宅退院率21.7%)などのルールが得られた
(引用:高齢脳卒中患者が自宅退院するための条件)

つまり、在宅復帰をするためにはトイレ動作の自立度がポイントとなると考えられますね!

トイレ動作訓練のポイントは?


椅子からの立ち上がり動作における体幹前傾角度の下肢関節モーメントへの影響を検討した研究では、『体幹前傾角度の影響はすべての関節モーメントで認められ, 殿部離床時の体幹前傾角度と股関節最大伸展モーメントにもっとも大きな相関があった』と報告がある。
(引用:椅子からの立ち上がり動作における体幹前傾角度と下肢関節モーメントとの関係)

この研究からも分かる通り、体幹での前傾角度が立位保持に大きく影響している。その体幹の前傾を保つためにはやはり
・腹圧が高められること
・柔軟な体幹の可動性があること
の2点が大切となる。

臨床場面では

作業療法士がトイレ動作訓練で、体幹が起きてこない時に

『〇〇さん、顔上げて背中を伸ばしましょう』と指示をしても、できる人と出来ない人がいる。その違いは何か?

できる人は腹圧が高められ、柔軟な脊柱の可動性がある状態に整っているからこそできるのです。

しかし、出来ない人はその状態に整っていないのです。つまり、声かけだけでは改善できない身体機能の問題を療法士が見逃している状態です。

ではどうすればいいのか?

リハビリの手順は

動きやすいに身体に整える →  意識的に動かす →  無意識に落とし込む

の順番が大切です。

つまり、意識的に動かせない人はまず、『動かしやすい身体に整える』の段階が大切です。
そのためには、体幹の評価方法とアプローチ法を作業療法士が学ぶのが大切になってきています。

7/15に東京にて開催されます、

『トイレ動作に必要な体幹機能の評価・アプローチ法』では、

1つの評価方法と4つのアプローチ方法をお伝えすることで、トイレ動作に必要な身体基盤を整えることが可能となります。

臨床で悩んでいる作業療法士の皆さん、体幹機能について学び、トレイ動作獲得の糸口を掴んでみませんか?

詳細は以下の通りです。

日時:2018年7月15日 10時~16時

会場:成増アクトホール 5F和室【板橋区成増3-11-3-405】
http://ticket-search.pia.jp/pia/venue/venue_access_map.do?venueCd=NRAH

費用:8,640円(税抜き)

定員:40名

【日本作業療法士協会生涯学習ポイント対象講義(2日間で2ポイントの対象講義となります】

申し込みはこちらから

https://www.0553.jp/eventpay/event_info/?shop_code=4039511759765446&EventCode=8222702047

【講義内容】

  • ・立ち上がりに必要な体幹機能
  • ・体幹機能の評価と解釈(Finger floor distance (FFD) 検査)
  • ・体幹に影響を及ぼす3つの原因(上肢・下肢・体幹深層筋)
  • ・問題点に対するアプローチ法

上肢・下肢・体幹深層筋に対するアプローチ

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さんが自信を持って
作業療法を実施できる様サポーターとして活動していきたいと考えてます。

IAIR関東支部
認定インストラクター
作業療法士
セロトニントレーナー
加藤淳

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ABOUTこの記事をかいた人

作業療法士免許を取得後、約5年間介護老人保健施設にて通所・入所のリハビリを従事する。その中で、機能回復ではなく『残存機能をより生活に中で使える能力に落とし込む』をテーマに維持期のリハビリテーションを実施し、多くの利用者様・ご家族様から支持される。 現在は臨床現場を離れ、療法士が自信を持って元気に働けば、世の中はよりよくなる!の信念のもと、都内にて療法士に向けてのお悩み相談室を開催し、多くの療法士から支持を得ている。