FROM:IAIR-GM 齋藤 信
あなたは、患者さんによかれと思ってしたことが、
相手にとって大きなお世話になったことはありませんか?
それに近い事件は、
ウチのイントラもやらかしてました。
患者さんが要求するものと、自分が提供するものに、
ズレが出てしまったエピソードでしたね。
実はこんな事件、
現場ではよくあることなんです。
しかも、それに療法士が気づいていない場合がほとんどです。
何せ、療法士は《善意》で行っているんですから。
患者さんもわかってます。
「《先生》が《よかれと思って》やってくれている」
ってね。
だから患者さんも、自分から言い出さないし、
療法士は気づかないんです。
さて、ここでドラッカー流の考え方のコツを入れてみましょう。
《「いいものかどうか」を決めるのは顧客である》
良くも悪くも、療法士は専門家です。
そして、専門知識に長け、その専門技術を提供することが、
患者さんのニーズを満たすことだと思い込んでいます。
半分当たりで、半分外れですね。
今の世の中、「いいもの」が売れない時代になっています。
iPhoneがいい例ですね。
使い勝手や、機能面でいえば、
Androidなど他社製品の方が遥かにハイスペックです。
でも、新作iPhoneが出るたびに、
行列ができ、ニュースになるほど大盛況。
結局、多少の不便や理不尽よりも、
iPhoneを持ちたい、他の人と違う、格好よければいい、
という《欲求》が勝ってしまうんですね。
では、ここで医療や福祉の言葉に置き換えましょう。
- ・デザイア(欲求)
- ・ニーズ(必要)
- ・デマンド(要求)
といった言葉があります。
もう少し詳しくすると、
- ・デザイア(患者の願いや期待のこと)
- ・ニーズ (患者に対し医学的視点で客観的に必要性のあるもの)
- ・デマンド (患者の主観的要求・要望のこと)
です。
こう考えると、今あなたやあなたの部下同僚が行っているリハビリって、
どこに当てはまりますか?
《ニーズを満たせ!》
という、半分しか当たっていない指示を鵜呑みにして、
自分に都合良く《ニーズ》にスポットをあてていませんか?
少しでいいんです。
考えてみてくださいね。
IAIR グランドマネジャー 齋藤 信
追伸 1
先日開催した『脳と学習のメカニズム』のセミナー報告は
ご覧になってくれましたか?
参加したOTさん達の熱い想いを見てください。
追伸 2
関係ないですが、最近岡本真夜さんの「TOMORROW」を聴いちゃいます。
http://youtu.be/90RTRTjmU_g
追伸 3
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