第三回IAIR学術大会10/28.29

今日から管理職?!(第2話)【臨床共育マネジメント】(25)

管理職にメンター不在

From:IAIR副会長 齋藤 信

 

「いやいや、リサーチとか言ってられないし!」

「そもそも、目的だ、目標だ~が知りたいわけじゃないし!」

「今、目の前のこの状況をどうにかしなきゃ!」

「そうだよ、とにかく今まで通り、すぐできなくちゃ!!」

 

突然上司が戦線離脱。
主任職を振られて困惑。
右も左も分からないのに、部門長会議に出席。
他部門の部門長からアドバイスされても頭に入らない。

「とにかく、今すぐどうにかしなきゃ!」
に囚われていた……

 

◆ Don’t Panic !

前回に引き続き、まだまだパニック状態。
前任者の仕事ぶりを見ているだけに、不安の目に晒される。
自分が何も考えずに仕事をしていたツケが回ってきたのかもしれませんね。

みなさん、こんにちは。
IAIR副会長の齋藤です。

見事なパニックぶりですね。

もう、大変だ。でも、少し落ち着いて様子を見てあげて下さい。

どこかで聞いたことがあるような話をしていませんか?

 

◆ メンター不在の療法士管理職!?

そう、患者さんと同じ事を言っているんです。

  • 「いやいや、◯◯とか言ってられないし」
  • 「そもそも、目的だ、目標だと言われてもわからないし」
  • 「それよりも、今のこの状態をどうにかしたいんだよ!」
  • 「とにかく、元どおりに、今すぐ元どおりの生活がしたいんだよ!」

ね、同じでしょう?

こんな時に、いくら目的だ、目標だ~と言っても、ハッキリした回答や行動がされるわけがない。
まあ、その為に僕らリハ職が適切な対応をしていく役割なのですが……

管理職には、それが居ないんです!

特に、今回の彼のように、突然上司が辞めたり、そもそも自分より上役が院長しかいなかったり、一人職場であったり……とにかくリハビリ職がいきなり管理職になった時、助けてくれる人が身近にいないんです。

これは……痛い。不安で不安で仕方ない。
自分の判断の全てが信じられなくなる。

いつも患者さんに言っているように「そうです!OKです!大丈夫、それで良いんですよ!」と誰かに言って欲しい。
そんな状況に陥ってしまうのです。

 

◆ さばいてる? サバいてる?

だからこそ、冷静になること、前回お話しした「現状を把握すること」が重要な意味を持ってきます。加えて前回はマーケティングとは配慮……そう言いました。

ですが、後から聞いた話では……

「療法士ってそもそもマーケティングって言葉を知らないし、知ってたとしても嫌ってるよ」

だそうで……うん、まあ、アレです。

ガッカリする位に、大きな誤解をしているのでしょうね。

日常的に使っている事なのに、ラベルを見て「コレはダメ」と裁いちゃってるんですね。
そしたら、確かに必要ないものとして捌かれてしまいますね。

 

◆ 患者さんだってそう、療法士だってそう。

さて、困ったぞ。でも、分からないでもない。

あなたを患者さんに当てはめてみれば、突然身体の自由が効かなくなって、今までと同じではいられなくなった。パニックにならない訳がない。
そんななかで、若造に人生の目的やら、夢、ちょっと先の目標なんて話をされても、そりゃあ反発だってしたくなりますよね。

組織経営に話を戻しても、リハ科は毎日動いていかなきゃならない。
点数も取らなきゃならないし、突然今日から私の部下になりました、ハイそうですか……とは素直に受け入れない曲者揃いの療法士は自由闊達にやりたい放題。

すぐに、どうにかしなきゃと焦るのは当然ですね。

でも、見方を変えてみると、チャンスかもしれませんよ。

 

◆ 管理職チェンジはチャンス満載!

そう、大ナタを振るうチャンスなんです。

前回に引き続き、「現状を把握する」ことは変わりません。

ですが、あなた一人がリハ科の現状を把握しただけではダメなんです。

忙しかろうと、前任者のやり方を継続しないと回らない状況だろうと関係ありません。

今、このタイミングをチャンスと思ってください。
今、変えないと、あなたのリハ科はずっと変わりません。

あなたが前任者のように嫌になって辞めても、ね。

なので、まずは現状把握をリハ科全員で行うんです。

もちろん、今の状況を全員が把握し、他人事にさせない為です。
あなたが全部準備して、トップダウンでやろうとしても、部下は必ずやってくれません。
自分も新しいリハ科をつくる一員であることを知ってもらわないことには始まらないのです。

 

◆ 俺の敵は君の敵。君の敵も俺の敵。

そうして現状を把握していくと、問題点が明確になってきます。

ヤバい状況なのに「そのまま適当に運用してたの?!」と共通の問題点を発見することができればしめたもの。

「僕たちのリハ科が今しなきゃいけないのは、コレだね!」
そう、共通の敵に向かって協力することが出来るようになります。

もちろん、そうなるには、あと一つだけ要素が欲しいんですけどね。

 

◆ 最初で最後のエッセンスはコレ!

あと一つの要素……それは「目的」です。

そう、前回の話に戻ります。

「私が管理職になって、リハ科に期待することは何ですか?」

と、前回は聞いて回りました。ですが、今回は現状を把握した後、あなた自身に問いかけてください。

「私は、どんなリハ科を作りたいのだろう?」

「私は、リハ科を通じて、何を実現したいのだろう?」

「そもそも、私は何に価値を感じて生きているのだろう?」

現状を把握し、この三つの問いに回答出来た時、初めて行動を起こしましょう。

 

◆ 実はまだスタートラインにすら立っていない!

え?そうですよ!

まだ行動する前段階です。

前回は他者にマーケティングリサーチをしたに過ぎません。今回は仲間になってくれる見込みの人達にリサーチしたんです……って、マーケティングという言葉が嫌いでしたね。

ですが、管理職=マネジャーであり、マネジメント(経営)する者であるなら、マーケティングはマネジメントの一部です。リハ科を経営する一部なんです。

納得いかない? じゃあまた置き換えて話しましょう。

 

◆ マーケティングは金儲けの手段ではない!

リスクマネジメント委員会だって同じ。安全安心な医療を提供できる病院経営をする為に、調査、分析し、最適なプロセスで事故なくサービス出来るように、業務を整えていく。

「安全安心ないりょうを医療する」という理念……目的があり、その為に必要な情報を集め、適切な手段を用いて、目的を再現する。

その再現されたものに価値を感じて、リスクマネジメントのプロセスや具体的な業務方法を手に入れるんです。

ここでの通貨は、お金ではなく時間かな?

そう、マーケティング=金儲けの手段と勘違いしているから、毛嫌いしてしまうだけです。

マーケティングは「価値の交換の手段」なんです。

 

って、しまった。

前回よりも語り過ぎてしまいました。
今回は「マーケティングは価値の交換の手段」とだけ覚えておいてください。
全てはあなたの理念を体現する為の方法でしかないのですから。

ということで、次回につづく……

IAIR副会長 臨床共育メンター® 齋藤信
IAIR副会長 協会理事 齋藤 信

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ABOUTこの記事をかいた人

精神科にて13年勤務し、心身へのアプローチ法を習得、実践して来た。 IAIR顧問の仲村に師事。認定アドバンスインストラクターとなる。 2013年に独立し、精神科作業療法士に自信を取り戻してもらう事を目的に、齋藤の行ってきた作業療法の構成法や身体アプローチ法を伝える講習会活動を本格的に開始。年間のべ1000人以上の療法士に教鞭をふるう。 より科学的なエビデンスをアクティビティに取り入れるため、セロトニン研究の第一人者東邦大学名誉教授有田秀穂医師、脳と学習の世界的権威トニーブザン氏らに師事。精神科で行われている作業療法やレクリエーション、集団セッションの可能性が大きく広がる。