管理職養成12回コース

臨床指導はもっとクリーンにならないものか?!【臨床共育マネジメント】(23)

From:IAIR副会長 齋藤 信

 

最近、思うんです。

  • なぜ、臨床実習指導がいまだにブラックなのか。
  • なぜ、退職理由の原因一位が人間関係の不和なのか。
  • なぜ、もっと仲良くできないのか。

クリーンじゃ無い。
もの凄く、気持ちが悪いですね。

なんでこんな事になっているのか……

よく相談に来る現場リーダーの方々は、共通してある事を言っています。
そのある事とは……

 

◆ 見えない!全てが、見えないんです!

ルールが無い。いや、あって無いルールがある。
素晴らしい!
医療現場、無法地帯。

とは言い過ぎですが、共通して……
「マニュアルがない」
「あっても使ってない」
と言うのです。

まあ、ね。病院指導で院内感染防止対策マニュアル、リスクマネジメントマニュアルなど、必須で求められるマニュアル以外は作ってないのでしょうね。

で、そのまま何年も何年も何年も……体得的に仕事を覚える方法を取ってきて、口頭で教えるから伝言ゲームの間違い発生。教えた人の責任にならず、エラーをした人の責任になり、反論も許されない。

そりゃあ、仲良く出来るようになるまで、忍耐力が必要ですね。

 

◆ 離職率を減らしたいんです!

阿呆らしい。それじゃあ、離職率なんて下がるわけがない。
管理職の方が離職率を減らしたいんです……と相談に来ますが、マニュアル整備が出来ていない……完璧でなくとも、教える人が変わっても最低限伝えることと、達成されるべき基準が明確になっているなら問題ないんです。
最低限伝えなければならない内容が書面化されておらず、チェックリストもない。
口頭と実演のみで、一回見せて出来なければ出来ない奴評価確定……って。
そんなのあり得ないじゃないですか。

 

◆ 齋藤、勘違いしてました。

あ……もしかして、僕の激しい勘違いがあったかもしれません。
マニュアルが無い現場は、それすら療法士のふるいをする為の評価手段なんですね。
そうかそうか、なるほど。
つまり、マニュアルを更新せずに、あるいは書面化せずに運用している現場は、口頭で伝達する側の業務の理解度習熟度を見る為の手段として使っており、また新人さんはその一見理不尽に見える業務教育方法を受け継ぎ、次代に伝える能力の有無を試し、そのリハ科に必要な人材を得る為の手段として最適な方法なんですね。
なるほど。
そう言う意味では、例え医療事故が起きて責任の所在がハッキリせずトカゲの尻尾切りよろしくクビにされても、その現実に耐え得る人材を集めるのには最適ですね。
いや~脱帽です。

 

◆ 昭和か! いや平成か!

昭和では普通だった精神論からの脱却。平成14年に医療安全対策検討会議の内容もなんのその。
科学的な根拠が大好きで、数値化された結果しか認めない医療人の皆さんが、どの口でマニュアルなんて必要ないと言うのでしょう。
「それにエビデンスはあるの?」
と二言目には言って来る先輩に、「だったらアンタの杜撰な業務のどこに根拠があるんだよ!」と心の中で怒鳴りつけていることでしょう。

 

◆ まずは◯◯から始めよう!

さてさて、困ったぞ。何も解決していませんね。
少なくとも、業務マニュアルが存在しない……あっても機能していない職場はさっさと辞めましょう。どうしても辞めたくないなら、その職場で偉くなりましょう。
……うん、やっぱりオススメはその職場を辞めましょう。
時間の無駄です。あなたの能力が発揮できる職場は他にもあります。
いきなり辞表を叩きつけるのも好き好きですが、まずは転職先を見つけましょうね。
でないと齋藤みたいに半年間バイト生活になってしまいますよ。
新しい職場を見つける時にも、まずその職場の理念と新入職員の研修制度を確認しながら探しましょう。

逆にあなたが管理職なら、マニュアルを現場の人達と作る。
現場の運用は◯◯から始めろ!的なハウツー本を読む暇があったら、まずは現場の現状把握から始めて、運用の整備をする。
マニュアルがあると言うことは、患者さんを守るだけではなく、スタッフを医療事故や訴訟
守ることにもつながります。
安全で安心な質の高い医療……ってほぼどの病院も御題目にあげているのですから、やらない理由はない。あるならそれすら分析の対象です。
療法士としての技術面では徒弟的に指導するのもアリですが、業務はマニュアルを作成して誰がいつ入って来ても、誰が指導しても同じ水準で運用出来るように整えておけば、大好きなリハビリに時間がかけられるようになりますよ。

リハビリの質向上を図るためにも、真剣に考えてくださいね。

IAIR副会長 臨床共育メンター® 齋藤信
IAIR副会長 協会理事

臨床共育メンター 齋藤 信

追伸

さてさて、決して優しくない書き方になってきました。
もちろん、これだけ言いたい放題言うわけですから、解決手段も準備しております。
ただ、その方法はセミナーでお伝えする事自体は出来ますが、現場で再現するのが難しいんです。
なぜって、管理職一人が習得しても、他の職員がついてこないから。
職場単位、部門単位で研修を行なった方が効果的なんです。
もし、その方法が知りたいと言う方がおりましたら、こちらからご連絡ください。
職場に合わせてオーダーメイドしていきますよ。
>>> http://saito-makoto.jp/consulting/

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ABOUTこの記事をかいた人

精神科にて13年勤務し、心身へのアプローチ法を習得、実践して来た。
IAIR顧問の仲村に師事。認定アドバンスインストラクターとなる。
2013年に独立し、精神科作業療法士に自信を取り戻してもらう事を目的に、齋藤の行ってきた作業療法の構成法や身体アプローチ法を伝える講習会活動を本格的に開始。年間のべ1000人以上の療法士に教鞭をふるう。
より科学的なエビデンスをアクティビティに取り入れるため、セロトニン研究の第一人者東邦大学名誉教授有田秀穂医師、脳と学習の世界的権威トニーブザン氏らに師事。精神科で行われている作業療法やレクリエーション、集団セッションの可能性が大きく広がる。