管理職養成12回コース

目的からリハ科経営を考える【目考!リハ科経営塾】(100)

From:IAIR副会長 齋藤 信

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みなさんこんにちは。

IAIR副会長齋藤信です。

 

とうとうこのシリーズ……第100回を迎えました。

結局のところ、毎回「目的から考えること」の大切さに行き着きました。

シリーズタイトルの通りといえばその通りなんですけどね。

 

100回……キリもいいので、一度シリーズとしては締めようと思います。

目的からリハ科経営を考えるきっかけになってくれていたら嬉しいですね。

 

と、いうことで……

「目的からリハ科経営を考える」についてお話しして締めるとしますか。

 

 

◆ 目的から考え始めるとこうなる!

何度も振り返っていますが、言わないと忘れるし、間違って覚えてしまいます。

特に組織の向かうべき方向性というものほど、毎日の臨床に忙殺されて、手段や行為が目的にすり替わってしまいます。

  • いち組織が何を実現したいのか?
  • どんな未来を創りたい組織に所属しているのか?
  • それを実現するためにリハ科としてどんな目標をたてるのか?
  • どう毎日の行動に落とし込んでいくのか?

そんな事を、一般職であったとしても考えられるようになっていきます。

もちろん、それぞれの想いもありますし、手持ちの能力やスキルで見える範囲は変わってきますけどね。

 

◆ 経営者感覚を持つ療法士になれる?

ただ、見える範囲が狭いからといって自己卑下する必要も、見える奴と比較する必要もありません。あなたの能力やスキルでできる事から始めればいいんです。

それに、能力やスキルの獲得というものは、これまでのあなたの経験がベースになっていて、自分や周囲の仲間が良い評価をしたから獲得してきたものとも言えます。つまり未経験な事のなかにもあなたがやってみたらパフォーマンスの上がる事だってあるかもしれません。

能力が低いのではありません。未経験なだけです。

スキルを持っていないのではありません。体験のチャンスがなかっただけです。

色々経験してみる事で、見える未来も変わってきます。

そう、それこそ目的から考えて経営できる、経営者感覚を持つ療法士なんです。

 

◆ 組織も人も一緒。療法士も患者さんも一緒

もちろん、組織経営の前に、あなたの人生を経営する事が先ですよ。

組織に所属している以上、その組織が実現したい事に協力していく……それが一緒に仕事をするということです。ですが、その組織の方向性とあなたの人生の目的が、あまりに違った方向に進もうとしているのなら不幸になるだけです。

組織も人も一緒。療法士も患者さんも一緒です。

あなたが目標を細かく設定してもリハビリに真剣になってくれない患者さんっていますよね。

あなたの方向性と患者さんの方向性が違っているから不幸になっていると言えます。

もちろん、主が患者さんになっていたら起きない事です。

ただ問題は、組織が方向性を明確に示すように、患者さんが明確なゴールを見つけられずにいる場合が多いということ。

そんな時、あなたは患者さんにどうアプローチしますか?

患者さん自身のなかから目的を見出せるように援助しますよね?

 

◆ リハビリ職の真骨頂とは、生活にあり!

再び組織に置き換えれば、組織はあなたの目的の為に方向性を変えるという事はしません。主は組織ですから。ですが、これまで「目的に立ち返れ」と散々言ってきたなかで、目的を見出せない療法士さんたちが気を落としてしまうという現実も見てきました。

そんな時、そんな療法士さんなら、組織のなかで働く間に目的を見つければいいんです。

今持っていないという事は、経験や体験をしていないだけかもしれません。持っていない事を嘆くより、行動して動き続ける事のなかから活路が生まれます。

「生活」は「生」と「活」です。

色々解釈はあるでしょうが、「人の生命を全うするための活動の統べて」です。

今、あなたが生きるなかで毎日体験する全てを統合していった先に、ようやく目的が見えてくるでしょう。

一生かかるかもしれません、見つけたと思っても違うかもしれません。

それでも、僕らはリハビリに携わるお仕事をしています。

大いに悩んで、目的を見つける人生の旅をしてみるのもいいでしょう。

結果として、組織の目的に通じる事もあれば、患者さんの目的を発見する助けになる事もあります。

ぜひ、今の生活を大切にしていきましょう。

 

◆ あなたのリハ科って何だろう?

これまで様々なお話しをしてきました。ですが、これをまじまじと聞いた事はありませんでしたね。

「あなたのリハ科とは何ですか?」

もちろん、今所属している組織の「リハ科」も答えの一つです。

でも、この第100回まで読み続けてきたあなたにとっては、違った意味を持ってきているはずです。

あなたのリハ科とは、あなたが生活する場全てです。

あなたが生活する場全てなわけですから、そこに関わってくる全ての人があなたのリハ科の一員です。

あなたはあなたの人生の主人公であり、あなたの生活=リハ科を経営するリーダーです。

今、この瞬間、あなたのなかに目的があろうと無かろうと関係ありません。

今を生きていきましょう。

一歩でも、1cmでも、1mmでもいい。

進み続ければ、目的からリハ科経営を考えられるようになりますよ。

 

 

【本日のまとめ】

「目的からリハ科経営を考える」

  • できないのではない。経験してないだけ。
  • 組織も人も一緒。療法士も患者さんも一緒。
  • 生活は目的に通じる。

 

臨床共育メンターTM齋藤信
IAIR 副会長 齋藤 信

 

追伸 1

さて、次回からは「臨床共育」をテーマにシリーズを開始します。

僕と共育できることって色々あるけど、お互い楽しんでできるテーマはこれです。

>>> http://otjyuku.net/post_lp/kandop

 

追伸 2

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ABOUTこの記事をかいた人

精神科にて13年勤務し、心身へのアプローチ法を習得、実践して来た。
IAIR顧問の仲村に師事。認定アドバンスインストラクターとなる。
2013年に独立し、精神科作業療法士に自信を取り戻してもらう事を目的に、齋藤の行ってきた作業療法の構成法や身体アプローチ法を伝える講習会活動を本格的に開始。年間のべ1000人以上の療法士に教鞭をふるう。
より科学的なエビデンスをアクティビティに取り入れるため、セロトニン研究の第一人者東邦大学名誉教授有田秀穂医師、脳と学習の世界的権威トニーブザン氏らに師事。精神科で行われている作業療法やレクリエーション、集団セッションの可能性が大きく広がる。