管理職養成12回コース

目的からリハ科経営を考えるとどうなる?【目考!リハ科経営塾】(95)

From:IAIR副会長 齋藤 信

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みなさんこんにちは。
IAIR-GM改め、IAIR副会長齋藤信です。
今後ともよろしくお願い致します。

ご挨拶 >>> http://iairjapan.jp/archives/3028 

 

 

さて、副会長になってから初めての目考!リハ科経営塾ですが……
これまで94回も書いてきているのですね。

リハ科経営を目的から考えるとどう変わるのか、をテーマにずっと書いてきましたが、皆さんの周り……特に上司やリハ科経営に携わる主任クラス、現場リーダーの人たちの意識って、少しは変化しましたか?

 

おそらく、そんなに大きな変化は起きていないのでしょうね。

 

ここ数回のなかで話題にもしましたが、人を変えようとしないで自分が変わる。
その姿を見た周囲が変わる……ので、時間がかかります。

 

インスタントにどうにかしようとすれば、その分インスタントに人も離れていきます。

ある意味……どころか、僕は確実にイバラの道を提案しています。
ですが、「目的」、「志」を中心に考えたリハ科経営を提案することで、西洋型の成果主義の失敗や、患者様=お客様として依存心とクレーマーを増加させた失敗から、立ち直ることができます。

 

改めて、そんな「目的からリハ科経営を考える」が常識になるという提案をしていきます。

 

 

◆ なぜ目的から始まるのか?

改めて、なぜ目的から考えるのかと言えば、組織が向かうべき未来の方向を指し示すものであり、その為の行動や手段を明確にする事ができるからです。

目的が共有されていない組織は、個々人が色々な未来を夢見てしまい、バラバラの方向に進もうとします。

結果として、当初それぞれがイメージしていた到達地点にたどり着けない、またはたどり着けそうにないと思い、組織を自分の都合の良い方向に誘導しようとするか、その組織から抜ける、あるいは面従腹背で獅子身中の虫になっていきます。

ではなく「この目的に向かっていきます、目指したい人集まれ!」という発信を明確にできることで、共に働けるかどうか、一緒に目的に向かうことができるかどうかがよりはっきりしてくるのです。

 

◆ 目的が共有されれば上下関係はなくなる?!

目的共有のもう一つの効果は、上下関係なく意見交換ができる組織風土が出来上がります。

ただし勘違いして欲しくないのは、責任者の所在を明確にする為の上下関係はしっかり残します。

上下関係ではなく責任関係という言い方がいいのでしょうね。

目的の為に、という名目でトップダウンの強要もいけませんし、逆に経験のある人の意見を蔑ろにするのもよくありません。
自らの立場に対する責任を持って、相手をリスペクトして関わる姿勢を相互に持ち合う。

それがここでいう責任です。

もちろん、部長課長という責任者としても意思決定者としての立場も同時にあってのことです。つまり「分けて考えること」がポイントになりますね。

 

◆ 分けて考えるとどうなる?

全て一緒くたにしてきたのがこれまでの考え方です。立場も、権限も、考えも。
しかも、自分の能力やできる事以外にも口出ししてしまうことで、場が混乱を極めます。
現場の声と管理職の声を分けて、でもつなぎ、統合する。
統合する時の指針になるのが「目的」なんです。

 

◆ じゃあ、結局目的はどう設定するの?

これは、その組織を作った人がその組織を使って何を実現したいのかによります。
病院なら院長や理事長がその病院という組織を使って何を実現したいのか?
理念などで毎年度4月に確認しているものがそれです。

IAIRで言えば「ひとに求められるセラピストの育成」、「統合医療の推進」がそうです。
もちろん、それらが実現することで「セラピストの活躍できる世界」が広がっていくのが目的になります。

それを、恐れず、実現したいと明確にイメージしたひとが前に立ち、後に続くひとたちを牽引する為に、それを発信し続ける。

結局は、一人のひとの想いから始まります。
それがネガティブな体験であれ、感動体験であれ、未来をこう変えたいと思うひとの行動から始まります。

もしあなたが院長クラスではなく、部長課長クラスであれば、院長の想い=理念を理解し、それをベースにリハ科の目的を考えていきましょう。

 

 

と、いうことで……
そろそろ長くなってきたので今日はここまで。
100回目までに、これまでお伝えしてきた94回分のまとめをしていけたらと思います。

100回までガッチリおつきあいくださいませ!

 

【本日のまとめ】

「目的からリハ科経営を考えるとどうなる?」

  • 目的が共有されれば上下関係はなくなる。
  • 物事を分けて考える。
  • 体験を目的に変える。

 

臨床共育メンターTM齋藤信
IAIR 副会長 齋藤 信

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

精神科にて13年勤務し、心身へのアプローチ法を習得、実践して来た。 IAIR顧問の仲村に師事。認定アドバンスインストラクターとなる。 2013年に独立し、精神科作業療法士に自信を取り戻してもらう事を目的に、齋藤の行ってきた作業療法の構成法や身体アプローチ法を伝える講習会活動を本格的に開始。年間のべ1000人以上の療法士に教鞭をふるう。 より科学的なエビデンスをアクティビティに取り入れるため、セロトニン研究の第一人者東邦大学名誉教授有田秀穂医師、脳と学習の世界的権威トニーブザン氏らに師事。精神科で行われている作業療法やレクリエーション、集団セッションの可能性が大きく広がる。