IAIR関東学会【春の陣】4/29.30

生き残れる療法士は◯◯上手【目考!リハ科経営塾】(75)

From:IAIR-GM 齋藤 信

人工知能vs療法士

 

 

土曜日は、リハ科の経営について考えるコラム。

 

目考!リハ科経営塾。

第75回のテーマは「生き残る療法士」です。

 

みなさん、こんにちは。

GM齋藤です。

 

既にあちこちで話題になっている、オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授の論文……「未来の雇用ーコンピューター化によって仕事は失われるのか」で、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は10年後90%の確率で生き残るそうですね。

 

このマイケル・A・オズボーン准教授……

AI(人工知能)の研究者なんですね。

 

実は話題になった当時は、へぇ~と思っただけで、特に調べもしておりませんでした。

 

そろそろみなさんの熱も冷めてきた頃かと思いますので、天邪鬼な僕は今更この記事やらニュースを追ってみた次第です。

で、原文を探してみたらあったので、少し読んでみました。

http://www.oxfordmartin.ox.ac.uk/downloads/academic/The_Future_of_Employment.pdf

 

超ザックリ、バッサリぶった斬れば……人の創造性を再現することはできても、創造性を発揮するのは難しい。現時点では……ってこと。

 

 

他方、人工知能開発に力をいれているあるIT企業の社員さんから直接言われた言葉……

「コンピューターには、適切な質問をしないと、適切な回答は返ってこない」

という話を聞きました。

 

なるほど、なるほど。

今、何かが繋がりそうです。

 

 

この二つの話題から、齋藤……ちょっと考えちゃいました。

 

 

我らPT・OT・STは、なぜ生き残るのか?

そして、どうすれば10年と言わず、20年、50年、100年先まで生き残れるのか?

 

 

僕のIAIRで実現したい目標の一つは、IAIRを100年続く組織にすること。

(今39歳なので、実現を見る頃には、確実に死んでそうですが)

 

だったら今、考えておかなきゃね。

 

 

最初はシンプルに……

 

「患者さんの人生に必要な質問の補助ができる」

から、生き残るのかと考えてました。

 

個人で保持している知識量ではなく、検索力が求められている時代と考えてましたから。

 

 

でも、レクリエーション技術者がトップになっている理由が「創造性を発揮し続ける」ことにあるので、微妙にズレるんですね。

 

いや、全くズレているわけではないか。

検索をするために、キーワードをチョイスする力……

ここには、創造的な想像力が無ければ無理ですもの。

 

 

患者さんの人生に必要な質問の補助をする段階では、「正確な質問を導き出す」ことができなければ、人工知能に質問を投げかけることだって出来はしないんです。

 

しかも、人工知能に質問したとしても、最適解が出るとは限りません。

 

「患者さんの他人には不合理に見える欲求や希望をどう満たすのか?」

 

これは確率論で断じるのではなく、数値目標以外での最適解を導く事がポイントになりますよね。

 

 

もう、人工知能では難解な条件ですね。

 

 

最も……10年後事例を大量に蓄積した人工知能が最適解を導き出せるようになっているかもしれませんが。

 

 

とすると、再びここで注目するのが「レクリエーション技術者が1位」って部分です。

 

作業療法士的には、レクリエーションと遊びの定義の違いを明確にしておきたいところです。

 

僕の作業療法の師匠が副代表の作業療法関連科学研究会会誌「作業の科学Vol.1」では……

 

レクリエーション=はじめにルールが決められており、緩い規制のなかで規則を習得するもの。

遊び=集まった参加者でルールを決め、状況の変化に伴いルールが変化するもの。

 

と言ってます。

 

僕もこの考えに納得ですし、今もこの考えのもと集団療法を組み立てます。

 

 

さてさて、そう考えた時にレクリエーション技術者とは言いつつも、している事は「遊び」の要素が強いのかもしれませんね。

 

その場の状況を見て、集まった人に応じて、ルールの変更や、その場で適切な対応や話題を出し、感情の変化や、目的に応じた遊びのチョイス、やりながら軌道修正、常にTry & Feedback & Adjust の繰り返し。

 

流石に、これを人工知能にしてもらうのは難しい……かな?

 

 

少なくとも、事例を重ね続けるには人の力が必要ですし、新たなありえない発想や連想をする力を持つのは、人です。

 

 

有形効果……データや数字に捕われ続けていると、どこまで行っても人工知能には敵いません。

むしろ、その場で無形効果を生み出す事が出来る人の脳が生み出す発想力……それがこの先の療法士の生き方を左右する事になるでしょう。

 

 

面白いですね。

ほんの数年前には、発想力なんて曖昧な要素が注目されてなかったのに。

それが療法士の最も大切なファクターになるとはね。

 

 

さて、まずは発想力を高めるにも、療法士の質問力をあげる事ですね。

 

一番シンプルで、汎用性のあるもの……

 

5W1Hで考えましょう。

 

 

When(いつ?)

Where(どこで?)

Who(だれが?、だれと?)

What(何を?)

Why(なぜ?)

How to(どうやるの?、どうするの?)

 

 

ベタですが、迷って質問できないくらいなら、これらを使って質問してみましょう。

 

人工知能と人、どちらもデータベースがなければ、最適解を導く事はできません。

 

ただし、人は突飛な関連性を見つける力があります。

まずは、どんどん質問してみましょう!

 

 

 

 

【本日のまとめ】

「生き残れる療法士は質問上手」

 ・適切な質問が最適解を導く

 ・創造的な想像力を育もう

 ・まずは質問してみよう

 

 

 

IAIR グランドマネジャー 齋藤 信

 

 

追伸 1

実は、今日の内容……作業療法士向けの脳科学講座でお伝えしている内容です。

発想力を育てる方法はまだまだあります。

 

 

追伸 2

ちなみに、発想力開発に興味を持った方はどのくらいいるのかな?

 

 

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2 件のコメント

  • お疲れさまです、沖縄県で作業療法士をしています。

    ちょうどここ数年、10年、20年後について考えることが多くなっているのですが
    病院で入院~医療保険でリハビリが実施されている対象者の推移と予測について
    もし知っていましたらご教授お願いします

    OT白書とかでちょっとした内容は掲載されていますが
    医療保険のOT対象者は脳血管疾患や整形が多く、それを診るのがベースとなっているようですが
    果たして、10年後もそうなのでしょうか?
    私自身としては、実は疾患別診療で「廃用リハ」として位置づけられているものが
    重要な対象となるのでは???と半信半疑に考えています

     
    • 喜納さん、コメントをありがとうございます。
      代表の齋藤です。
      僕の持つ情報も喜納さんがご存知の内容と変わらないかと思います。

      予測という点では、喜納さんのいう「廃用リハ」と並行して、積極的な関わりや患者自身が選択できる多角的視点が求められるようになるのではないか、と予測します。

      廃用リハがマイナスをゼロに近づけ、維持することが目的とするなら、選択型は積極的に自身の生活や人生をつくることが目的とした視点です。

      生活行為向上マネジメントが動き出している今、保険診療から地域や一般企業の力を借りることも含めた視点に変わってくるかと。

      毎年、少しずつ行われる報酬改定がその先の何を意図したものなのかが気になるところですね。

      ですが、別な視点もあります。
      現場の声を集め、現場で求められていることだと国に知ってもらうことで、国の動向も変わってきます。

      ボバースやPNFから川平法にCVAリハの中心が変わってきたのも、一般人がより知っており、要望があり、かつ結果が出ていることがポイントになっています。

      現状、OT協会がその役割を担って方向性を出しています。
      もちろん、IAIRも協会と名乗るからには、みなさんの現場の声を集めて、基準が曖昧な部分に対しての取り扱いを提案していきたいと考えております。

      今後の予測は変わり続けるものとも考えております。
      喜納さんの予測する今後についてもう少し教えていただけますか?

       
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    ABOUTこの記事をかいた人

    精神科にて13年勤務し、心身へのアプローチ法を習得、実践して来た。 IAIR顧問の仲村に師事。認定アドバンスインストラクターとなる。 2013年に独立し、精神科作業療法士に自信を取り戻してもらう事を目的に、齋藤の行ってきた作業療法の構成法や身体アプローチ法を伝える講習会活動を本格的に開始。年間のべ1000人以上の療法士に教鞭をふるう。 より科学的なエビデンスをアクティビティに取り入れるため、セロトニン研究の第一人者東邦大学名誉教授有田秀穂医師、脳と学習の世界的権威トニーブザン氏らに師事。精神科で行われている作業療法やレクリエーション、集団セッションの可能性が大きく広がる。