第三回IAIR学術大会10/28.29

総会から一週間。齋藤、悩んでます。

From:IAIR-GM 齋藤 信

齋藤の志と夢

僕は、常々口にしている言葉がある。

「臨床教育をCHANGEする」

オバマ大統領の言葉からパクったわけではない。

その理由も含めて、今日は色々語ろうと思う。

 

今回は全文掲載している。

が、正直言って今まで以上に長文だ。

なので、HPでゆっくり見たい人はそちらで見てほしい。

>>> http://iairkanto.jp/saito20151128/

 

 

僕の臨床経験のなか、最も時間をかけて、最もアツくなれたこと。

臨床実習指導、つまり後続の育成。

 

いや、正確に言うと、臨床5年目に作業療法塾を始めた当時は、学んだ事をアウトプットする楽しさに囚われていたところもある。

医療業界の常識という枠の狭さに窮屈だった。

外の世界の常識を医療業界に当てはめると、無駄やムラ、無理が横行している事に気づいた。

だから、正しいことが自分のなかに入ってくることが楽しかった。

 

 

そんな僕だから、正論ばかり吐く奴、と疎ましく思われていた。

『白河の 清き流れに住みかねて もとの田沼の にごり恋しき』

だったかな?

 

同僚や多部門のスタッフにはそんな感じだったのだろうよ。

 

でもね、そのせいで、可能性を潰されたり、正しいことが正しいと言えない職場になっているのは嫌だった。

病院指導の前に慌ててカルテの書き直しをする。

どこの病院でもよく聞く慣例行事。

そんなアホな状況が嫌いだった。

 

独善的といわば言え。

そんな、嫌な思いをしてまで働き続けたい奴なんていると思うか?

 

阪神淡路大震災頃に始まり、東日本大震災で駄目押しした日本人の働き方の変化。

より人を人としてみてほしいと個々人が思うようになった今。

あらためていち療法士として、医療を見たとき、このままでいいのか?

そう思わずにはいられなかった。

 

 

クリーンなだけではやっていけないのも実情としてわかるが、人離れ、転々とジプシーのように流れ巡る人材は、どんどん疲弊し、人財でも人材でもなく、人員とされ、愚痴をいう歯車になっている。

 

人を人として扱えなくて、何が医療か!

 

そう、この状況は、やっぱり違うと思った。

誰だって、人として扱ってほしい。

療法士だから、医療人だから、という枠で縛って、人ではなく資格や役割で思考を制限し、お為ごかしな『患者様のため』という表向きの言葉で行動を強制する。

「患者さんを理由に使うな!」とその時も言ったな。

 

こうやって、振り返っていけばいくほど、僕は臨床教育を変えたいと思った。

思ったのだが、それはあくまで手段というか、ミッション。

理念の部分だと、あらためて思い至った。

今更ながら、僕の思いや夢、志そのものではなかったのだ。

 

僕の根底にある思いや夢、志を実現するための手段が「臨床教育をCHANGEする」ことだった。

 

 

じゃあ、僕の思いは何?

夢って何?

志って何?

 

思い……それは過去の感動。

  • てんかん薬で保たれてきた人生と断薬後の人生の変化。
  • 勉強が楽しいと思えた。
  • 知るから選択肢が増える。
  • 目が開き観えるようになった時の感動。

 

夢……ありえないことを思い描いたイメージ。

  • 他人を裁かない。
  • 一人一人別な人格で、別な思いを持ちながらその人の人生を生きている。
  • そんな長い人生のなかで交差し、並んで進む時間と空間を大切にしながら、より善い社会にしたいと思える仲間がいる。
  • 信頼で作られた社会が日本の常識になる。

 

志……ありえない夢を共有し、社会に遺産として残したいもの。

  • 人の可能性を大切にする医療が常識になった社会。
  • 医療人が医療を医療とはおもわず、人の人生に関わる全てが医療であり、医療ではない社会。

 

こんなことを考えている。

 

 

本気になれない思いなら、口に出すなと人はいう。

あえて、口に出して言おう。

 

医療を否定できるのは、医療人だけ。

つまり、リハビリを否定できるのもリハビリ職だけだ。

リハビリに携わっているからこそ、見えてくる痛みや苦しみ、不安や恐れがある。

でも、だからこそ、そこに活路があるのではないだろうか。

 

そうだ。以前僕が言った言葉がやはり全てを表現している。

「最高の療法士とはこの世からリハビリを無くせる人」

 

この表現だけ引用して、その人にとって都合よく解釈されてしまうのは本意ではない。

なので、色々書いておこうと思うが、僕の意図するところは、ドラッカーでいうところのイノベーションのことだ。

リハビリに対してイノベーション(新しい価値の創造)が起こせる療法士を育成する。

そんな人が増えれば、自分の人生を生きる人が増え、互いに批判するでもなく、お互いの人生を認め合い、受け止め、真心をもって尊重しえある社会が実現できるのではないだろうか。

愛のある社会に変えるため、社会をリハビリできる人財であふれた世の中になる。

 

これが僕のいう「最高の療法士」だ。

 

 

間違って欲しくないのは、イノベーション即POSの独立起業ではないということ。

それはちっちゃないち手段であって、目的ではない。

開業権が無いPOSが独立起業するなら、保険診療下での事業として起業するのが真当だ。

むしろ、療法士として、リハビリのイノベーションをしたいなら、保険診療下で様々な条件下で行っている中からしかイノベーションは生まれないと僕は思っている。

 

今、行っているリハビリをどれだけ否定できるか。

それを保険診療下で活躍する療法士の人たちに、考える時間と機会を提供する。

多くの学びと、視点。

新たな発想を得るためのツールの提供。

その人の歩いてきた道に、誤りや無価値なものなど、一切ないと思ってもらえる。

 

作業療法士だからとか、理学療法士、言語聴覚士だからどうこうではない。

人の人生に関わるには、自分の人生の全てに価値を感じることで、相手に与え、そしてまた受け取れるものがあると僕は信じている。

 

僕は、薬のせいで人の何倍も時間をかけて学ばざるを得なかった。

だが、だからこそ、学ぶことの楽しさを大人になって実感できた。

学び、視点が増えることで、人生が豊かになった。

人と関わること、リハビリすることの大切さを知った。

 

世の中がどんどん加速し、時間と空間が限りなくゼロに近づいた世界に生きているからこそ、リハビリのように人と人との交わりが本物の価値になっていく。

それが、21世紀に生きる僕ら療法士の実現すべき価値ではないだろうか。

 

 

予告通り長文になってしまった。

が、僕の思考過程をなるべく正確に文章化したつもりだ。

 

全てを一言に集約して、締めようと思う。

「日本をリハビリできる最高の療法士にあふれた世界を作る」

僕は、その実現の為に、IAIRにいる。

齋藤の志と夢
IAIR グランドマネジャー 齋藤 信

 

追伸

僕の名前は「信」の一文字で「まこと」。
そう名付けられた本当の意味はそこにあると思っている。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

精神科にて13年勤務し、心身へのアプローチ法を習得、実践して来た。 IAIR顧問の仲村に師事。認定アドバンスインストラクターとなる。 2013年に独立し、精神科作業療法士に自信を取り戻してもらう事を目的に、齋藤の行ってきた作業療法の構成法や身体アプローチ法を伝える講習会活動を本格的に開始。年間のべ1000人以上の療法士に教鞭をふるう。 より科学的なエビデンスをアクティビティに取り入れるため、セロトニン研究の第一人者東邦大学名誉教授有田秀穂医師、脳と学習の世界的権威トニーブザン氏らに師事。精神科で行われている作業療法やレクリエーション、集団セッションの可能性が大きく広がる。