第三回IAIR学術大会10/28.29

【こんな臨床実習はイヤだ!】学生さんが鬱になっても追い込むバイザー(04)

From:臨床実習アドバイザー 齋藤 信

鬱でも追い込む

みなさん、こんにちは。

臨床実習アドバイザー齋藤信です。

新コラムシリーズ(全14回)!

「こんな臨床実習はイヤだ!」

僕がこれまで最も時間をかけて取り組んできた、臨床実習指導。

そのアドバイズをしていこうと、コラム執筆を再開です!

 

こんな臨床実習はイヤだ! 第四回!

「学生がウツになってもマンツーマン!」

 

「お前らOTの実習指導って、グループでできんのか?」

これは看護部長からの言葉。

 

それまで学生指導といえばマンツーマンが当然と思い込んでました。

確かに、集団でやる特性もあるよな……と当時の精神科OT齋藤は思うわけです。

まあね、看護師の実習指導は通常グループ指導。だから看護の方達にしてみれば単純にそう思ったのでしょう。

 

ですが、一応要件はあるんですよね。

指導の質を落とさない為に一人の臨床実習指導者につき、同時に2名まで。

なので、ここの部分は、バイト代欲しさに一人の臨床実習指導者が何人も同時に持つというアホな事態はそもそもNGなんですね。

 

 

って、本題はそこじゃない!

 

 

これまた臨床実習アドバイザー認定講師が受け持った学生さんの過去の体験談。

常にマンツーマンでフィードバック。自分の意見を言っても、真っ向否定をされ続け、どんどんストレスがかかり、不安、不眠、情緒不安定。

日に日に、朗らかさは消え、スタッフの声かけに引きつる笑顔。

思考がまとまらず、デイリー、レポートは散々。日中ぼんやりし、注意されてフィードバックと言う名の説教が夕方から開始。

 

一言で言えば悪・循・環

 

この状況、どのタイミングで解消できたと思いますか?

まあ~聞くまでもなく、僕の回答は最初から複数で関わる事

つまり、最初からダメ~!

全部やり直し!

って言いたいのです。

 

もちろん、この複数……

学生さんでも、バイザーでも、両方でもOK。

 

なぜって、マンツーマンの状況では、緊張の逃げ場が全くない!

これは……精神科での実習があるOTさんならピンと来ますよね。

作業療法士がなぜ作業を媒介に介入するのか、って話と一緒。

 

でも、評価を下されるという最初から上下関係がある中での関わり。それが臨床実習です。

なので、作業療法と全く同じ環境ではないかに見えてしまうんです。

ま~そこは療法士のウデの魅せどころ!

 

ガッチリ向き合ってやるだけが実習指導じゃありません。

 

バイザーの考えは、あくまでバイザーのもの。

学生さんが突飛な発想でとんでもない考察をしてきても、それを真剣に考えて、論理に矛盾や無理がないかを一緒に考えましょうよ。

 

そのためにも、多様な考え方をお互いできた方がよくなですか?

 

そう、だからこそ、複数でのフィードバックを推奨します。

僕が以前実際に行っていたやり方は、スーパーバイザー、ケースバイザー、学生さん2名の計4名での実習指導。

他にも、グループディスカッションの場を毎日必ずもたせたり、スタッフ会議に学生さんも参加し発言のタイミングを作るなどをし、とにかくマンツーマンではなく、一つの物事にも複数の目があれば、複数の考えがあることを知ってもらう機会にしていました。

 

だって、臨床って、答えのない世界じゃないですか。

答えのない世界に、マンツーマンで教え込んだ少ない公式しか持たない学生さんでは、通用しませんよ。

 

「最近の学生さんは、安易に正解を求める」なんて言いますが、それはバイザーが考える楽しさを教えてないだけ。

自分の考えを持つ学生さんがいるなら、それを否定するではなく、一緒に検証しながら、ともにそれを突き詰める。

バイザーの個人的な狭い視野と考えのなかで学生さんの出口をなくし、悩んでいても他の考えを持つ機会を与えないなんて、そんな束縛、あなただってされたら嫌ですよね。

 

 

ということで、今日の変なバイザーは、「束縛バイザー」でした。

ちょっとでも心当たりのある方は、気をつけてくださいね!

 

全ては、学生さんが次世代を担う療法士に成長するため!

そのためにも、今バイザーをしている僕らの世代が変わらなきゃ!

臨床実習は面倒な時間じゃない。

学生さんの未来を作る、奇跡の時間なんです!

そのためにも、僕は走り続けます。

みなさん、一緒に臨床実習を最高の学び場にしてきましょう!

DSC01659
臨床実習アドバイザー(TM) 齋藤 信

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ABOUTこの記事をかいた人

精神科にて13年勤務し、心身へのアプローチ法を習得、実践して来た。 IAIR顧問の仲村に師事。認定アドバンスインストラクターとなる。 2013年に独立し、精神科作業療法士に自信を取り戻してもらう事を目的に、齋藤の行ってきた作業療法の構成法や身体アプローチ法を伝える講習会活動を本格的に開始。年間のべ1000人以上の療法士に教鞭をふるう。 より科学的なエビデンスをアクティビティに取り入れるため、セロトニン研究の第一人者東邦大学名誉教授有田秀穂医師、脳と学習の世界的権威トニーブザン氏らに師事。精神科で行われている作業療法やレクリエーション、集団セッションの可能性が大きく広がる。