【PT限定】歩行時に必要な体幹機能の評価とアプローチ法

ロコモ度テストの解釈

皆さんこんにちは。

関東支部の藤田智史です。

 

ロコモ度テストは

「垂直方向の移動機能テスト(立ち上がりテスト)」

「水平方向の移動機能テスト(2ステップテスト)」

「生活活動機能(ロコモ25)」  を評価するものとされています1)

 

注意点

まず、現在のロコモ度テストが持つ臨床判断値が持つ意義についてはそれを裏付ける
臨床的縦断研究は完了していないという点です。

ロコモ度テストの臨床判断値は2015年に提唱されましたが、コホート研究の結果から
その妥当性が実証されるには3~5年必要と予想されています。1)より

 

しかしロコモ25は前向きコホート研究が行われていたり、
立ち上がりテストはWBIに関する研究があるなど判断基準として用いることの有用性はあるかと思います。

 

ロコモの臨床判断値

◆ロコモ度1:

立ち上がりテスト:左右どちらの足でも片脚で40㎝台から立ち上がれない
 2ステップ値 :1.3に達しない
  ロコモ25 :7点以上

◆ロコモ度2:

立ち上がりテスト:両脚で20㎝台から立ち上がれない
 2ステップ値 :1.1に達しない
  ロコモ25 :16点以上

 

とされています。1)より

各テスト内容は下記をご残照ください

ロコモテスト1 <2ステップテスト>
ロコモテスト2 <立ち上がりテスト>
ロコモテスト3 <ロコモ25>

どれか1つの尺度でも判断値を下回るとそのロコモ度と判断されます。

100%の物事を判断できる尺度というものは存在せず、

3つの尺度で表される「水平移動」「垂直移動」「生活活動機能」の
移動機能の3つの側面がバランスよく維持されることが重要だとされており

いずれか1つの尺度が臨床判断値を下回る場合にそれに対する対策を考える必要が出てきます。

 

ロコモ度の対応

簡単にロコモ度を説明しますと

・ロコモ度1は移動能力の下がりはじめを捉える基準。
・ロコモ度2は他覚的に見ても日常生活に支障の出るレベル。

となります。

◆ロコモ度1では日常生活に支障をきたすことはまれで、それまで行っていた余暇活動など
(レジャーや旅行など)ができなくなることで自覚されることが多いとされています。

ロコモ度1での介入は直接的な介入より、パンフレットや情報などによる
食事や運動などの生活習慣の改善を促すなどの対策が勧められています。

◆ロコモ度2では他覚的に見ても日常生活に支障の出るレベルであり、
介護予防の一環として、介護サービス状態になる少し手前の段階から警鐘を鳴らし、
適切な介入を行う必要があるとされています。

介護予防教室や、体操教室などでの地域活動ベースとした介入を通じて当事者の運動習慣の改善を
導くことなどが挙げられいますが、

改善が見られない場合や疼痛などによる問題がある場合は医療機関の利用も視野に入れられています。

ただ、その後再び地域の活動に引き告げれることが重要な点となります。

 

ロコモティブシンドロームでは上記のような考え方のもと進められているようですが、

もちろんその前から健康増進のために活動することは望ましいことであり、
フィットネスなども1つの選択枝ですが、医学的知識を持つ人間がそういった場を
提供していくのも課題となりそうですね。

ロコモ予備軍

運動器疾患を有している場合はロコモ評価に該当しなくとも「ロコモ予備軍」
として考える1)ともされています。

運動器疾患の方の多くが病院を受診する理由は「痛み」かと思われます。

「痛み」を引き起こしている機能障害を排除することで運動機能の向上にそのまま
繋がる方もいれば、そうでない方もいます。

痛みがあるから運動してはいけないと思い込んでいる方もおり、
その場合「歩くことが運動」とだけ思ってしまっている方もおり、

痛みの少ない状態での運動(OKCだけでなく工夫をしたCKC)などを伝えてあげるのも重要な
場合もありますね。

 

参考、引用文献・画像

1)中村耕三・田中栄監修:ロコモティブシンドロームのすべて 日本医師会雑誌 H27.6.1

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