膝疾患の問題解決講座

ロコモテスト1 <2ステップテスト>

皆さんこんにちは。

関東支部の藤田智史です。

 

ロコモティブシンドロームの評価としてロコチェック以外に3つのテストが
ロコモ度テストとして挙げられています。

<ロコモ25><立ち上がりテスト><2ステップテスト>

これらのテストの大きな利点は・比較的短時間で行える・広いスペースがなくてもできる
という点ではないかと個人的に考えています。

<2ステップテスト>

バランスを崩さず2歩の再大歩幅を測定し、それを被検者の伸長で除した値を
【2ステップ値】としています。

測定は開始肢位の両側つま先から終了肢位のつま先までの距離とされています。

また、どのテストにも言えることですが、バランスを崩した際に転倒を防げるように
介助者などを配置する必要があります。

記録は、2回行ってよい記録の方を採用します。

注意点としては

・ジャンプをしない。
・滑りにくい床で行う。

といったことが挙げられますが、事前に準備運動をしてもらう、
転倒のリスクがある場合があるため1人で行わないことなども

事前にお伝えしておくといいかと思います。

誰でもできる簡便な評価ですね。

2)より

<2ステップ値の臨床意義と他の評価方法との相関>

2ステップ値の臨床意義は、下肢筋力のほかにバランス能力、柔軟性を含めた歩行能力を
総合的に評価できること

とされています。1)

また、

◆ロコモ度1:2ステップ値が1.3に達しない
◆ロコモ度2:2ステップ値が1.1に達しない

とされており簡単に説明すると 

・ロコモ度1は移動能力の下がりはじめを捉える基準。
・ロコモ度2は他覚的に見ても日常生活に支障の出るレベル。
1)より参考。

さらに、2ステップテストは・10m歩行速度・6分間歩行と相関があるとされています。
3)より

 

<誰でもできる簡便な評価・・・PT、OT、STが関わる意味は?>

 誰でもできる簡便な評価であり、すぐ行え、スペースもほとんど必要としない・・・

簡便でとても良いテストであり、10m歩行や6分間歩行と相関があることまで研究されています。

誰でもできるテストという事は、別に医学的知識がなくても可能であり

近くにいればバランスを崩しても、よほどの体格差がない限り健常な方であれば
介助もできるかと思います。

 

では、PTやOTやSTである必要性はないのでしょうか?

・・・

2ステップ値が基準に満たない場合何を考えますか?

原因は?・・・筋力?柔軟性?バランス?

2ステップ値の臨床意義は、下肢筋力のほかにバランス能力、柔軟性を含めた歩行能力を
総合的に評価できること

とされています。

総合的に評価しているためにどこに問題があるのか?

という事まではわからないわけですね。

 

この2ステップを行う際に必要な能力はどのようなものでしょうか?

◆筋力が挙げられていますがどこの筋力ですか?

股関節?膝関節?足関節?

運動方向は度の運動を行うための筋力が低下しているのでしょうか?

我々はMMTを測定できますね。これらはMMTの結果を交えることで考察できそうですね。

 

◆柔軟性が一つ挙げられていますがどこの柔軟性ですか?

股関節の伸展制限があれば、膝関節の屈曲拘縮があれば、足関節の底屈制限があれば・・・
立脚後期に必要な下肢の伸展が制限され、歩幅は小さくなりませんか?

我々はROMを測定できますね。これらはROMの結果を交えることで考察できそうですね。

加えて、

立脚後期の下肢伸展時は骨盤(腸骨)の前傾が必要であり、
立脚初期の下肢屈曲時は骨盤(腸骨)の後傾も必要になってきますね。

ただ、残念ながらこれらはROMの測定はできませんね・・・

左右の腸骨の違いを見る必要性がありますよね。ここだけでは説明ができないので興味のある方は
下記を参考に「知りたい、できるようになりたい」と思ったら是非いらしてください。

https://iairjapan.jp/pelvis

(全国各地区で開催しています。関東では2018年は3月以外に9月にもあります)

◆バランスが挙げられていますが何を行いますか?

筋力強化?ROM制限があればそれを改善?単純にバランス練習?

バランス練習もいくつかのパターンを提供できますよね。

 

 

3年ないし4年間勉強したことは基本的なことではありますが

その基本的に必要なことが含まれており、それをどのように意味づけして

使っていくかがAIにはできない我々の強みにもなりますね。

 
 

参考、引用文献・画像

1)中村耕三・田中栄監修:ロコモティブシンドロームのすべて 日本医師会雑誌 H27.6.1

 

 

 

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