管理職養成12回コース

ヒールロッカー~歩行に必要な機能の理解1~

皆さんこんにちは。

関東支部の藤田智史です。

 

rocker functionがなぜあるのか?
整理して考えてみましょう!

ロッカーファンクション(rocker function)

Photo by acworks

歩行には3つのrocker function(ロッカーファンクション)と呼ばれる重要な機能があります。(文献1)など)

 

名前は知っているけど、何のためにこの機能があるか知っていますか?

今回は、いくつかの文献や教科書を参考に
この中の1つのheel rockerについて見てみたいと思います。

 

heel rocker (ヒールロッカー)

1)より

 

踵接地(ヒールコンタクト)によっておこる機構。
踵の丸い形状を使った回転運動によってこの動きが起きてきます。

実は他の2つのrocker functionと異なる点がこのheel rockerでは見られます。

それは、関節ではない所での回転運動であるという点です。

関節外で起こるために、筋による制御がないため、
制御の観点から見ると不安定な状態です。

イニシャルコンタクト(以下I.C)では重心が低くなる時期であり、
上から約2cm自由落下となるためかかる衝撃も強いものになります。

(これは定かではないのですが、単純な衝撃としては踵上げをしてそのまま
力を急に抜いて踵を地面についた時と同程度の衝撃が加わると聞いたこともあります)

1歩1歩がこのような衝撃を受けていたら、身体としては負担が大きすぎてしまいますね。

踵接地時にはI.C時に働く筋活動のほとんどが、このような衝撃を吸収するために
遠心性出の活動を行うとされています。

2)によれば、このような筋活動によって

通常の歩行では衝撃が体重の1.2倍程度まで抑えることが可能となる。

とされています。

つまり、遊脚期から立脚期に移った際の衝撃を吸収するために筋活動を使ってしまうので、
踵の形状を利用して前方への回転を出すことで推進力を確保(維持)するということになりますね。

 

もし、Heel Rockerなければ?

・(遊脚期から立脚期に移った際の)力を殺すために一歩一歩が止まってしまう。

・歩行が随意的な制御となる。

・どこかがの筋が遠心性収縮ではなく求心性収縮もしくは筋活動-となってしまう。
(その関節はフリーとなり回転運動を代償するが、他の関節への負担が増してしまう)
ex)股関節を回転とする→脊柱や膝に負担が分散。

などが考えられますね。

 

I.C時に足底接地では膝の屈曲も起こらず、Back kneeになりやすい状況を作り出してしまいます。

また、この時に前脛骨筋が遠心性に働いて足関節底屈が起こることで
膝関節での吸収も行いやすくなるわけです。

(タイミングとしては
・前脛骨筋による遠心性収縮が一段階目。
・大腿四頭筋による遠心性収縮が二段階目
・中殿筋の遠心性収縮が三段階目として衝撃吸収を行います。)

3)より
骨盤の側方傾斜時に中殿筋が遠心性収縮に働く。

 

※ただし、むやみに踵をつけばheel rockerができるわけでもないですよ。
エクササイズの1例 http://iairkanto.jp/marche-1115/

 

また、1つの機能が正常に作用しているだけでは破綻につながりやすく
他の機能も含めて正常に作用することで、よりよい動作につながっていくかと思います。

 

Ankle rockerに続く
http://iairkanto.jp/marche1119/

 

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参考、引用文献・画像

1)武田功監訳:ペリー 歩行分析一正常歩行と異常歩行 医歯薬出版株式会社 2007年
2)石井 慎一郎 著:動作分析 臨床活用講座―バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践 
メジカルビュー社  2013
3)キルステン ゲッツ・ノイマン著: 観察による歩行分析  医学書院  2005年

お読みいただきありがとうございました!

IAIR 関東支部
認定インストラクター
藤田 智史

 

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