【OT限定】トイレ動作時に必要な体幹機能の評価とアプローチ法

嚥下と頚椎の関係?

ハロー! 

毎週月曜に登場しております、
「体験を創造する」
関東支部インストラクターの
OT・吉田頌平です。

さて、今回のテーマは
「嚥下」です。

頚椎を手術され、
固定装具を装着されている方が
よく装具と下顎部の間に
ハンカチを挟んでいる場面を
見かけました。

理由を伺ってみますと、

「これ(固定装具)があると、
 ボロボロ食べ物やら飲み物を
 口に入れ損ねたり、飲み損ねて
 ゲホゲホなっちゃうんだよ」

というものでした。

急性期の整形外科分野でも、
嚥下について考えさせられる場面だったので

今回は「嚥下」と「頚椎」の動きに
着目して参ります。

嚥下時に求められる頚椎の動き?

日常生活において、飲み物を飲み込む場合
「嚥下」と「前方リーチング」という動作を組み合わせて
『机上にある飲み物を飲む』という活動に
繋がります。

まず、嚥下時における頚椎の動きのうち
臨床上で重要とされる動きについて、

上位頚椎(C0~C2)の屈曲動作が
嚥下に重要であることが示唆されています。(1,2

また、
「頚椎への手術前と比較して
 手術後のC0~C2の伸展可動域が
 5°以上減少した場合は、
 嚥下障害の発生率の増加に関連した」(3
との報告もあり、

後頭骨・上位頚椎の動きが重要であることが
伺えます。

 

肩甲骨と嚥下との関連?

次に、飲み物を取る
前方リーチングの動きでは…

「肩屈曲:53.5°
  外転:39.3°
 肘屈曲:136.4°
  伸展:42.5°
 が、それぞれ必要だった」(4
と報告されています。

下位頚椎(C3~C7)には、
僧帽筋上部繊維や小菱形筋、肩甲挙筋など
肩甲骨に付着する筋が豊富で

いずれも肩屈曲・外転において
肩甲骨の動きに関連する筋ですから、

下位頚椎の動きもまた
見逃せない部分です。

また、僧帽筋上部繊維は
後頭骨に付着するため

この筋が過緊張しているだけでも
上位頚椎の伸展を促進することになり、

嚥下機能に大きく影響することが
伺えます。

そのため、可動域制限がある方に対して
場面に限局して代償的手段を用いる
(短いストローを使って飲み物を飲む、コップを近くに置く など)
ことと併せて、

頚椎後部の過剰な筋活動を調整できるような
徒手的な介入、もしくは環境調整を行えると
さらに生活がしやすくなるかもしれません。

前回のコラムでお伝えしたように、

「頚椎を支持するためには…
      支持土台となる胸椎の伸展動作が必要
      そのために、肩甲骨の内転・下制、肋骨が動くことが重要 
 胸椎の動き→腰椎前弯によって左右される。
       腰椎は仙椎の動きと連動する。
 仙椎の動き→多裂筋、梨状筋、大臀筋が付着
       筋の付着から、大腿骨頭の回旋運動が関係」

頚椎の動き一つ取っても、
全身からこれだけの影響を受けるわけですから

この点を踏まえて
介入方法を考えていきたいですね。

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最後までお読み頂き、ありがとうございます。

作業療法士
一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会
認定インストラクター 吉田頌平

参考文献

1)  中野 寛之.嚥下機能に影響する上位頚椎および下位頚椎の運動について.第50回日本理学療法学術大会.

2)  中野 寛之.嚥下障害に対する理学療法評価の重要性について 頚椎アライメントに対する検討.第48回日本理学療法学術大会.

3)  Wei Tian et al.The Role of C2–C7 and O–C2 Angle in the Development of Dysphagia After Cervical Spine Surgery.Dysphagia.28(2).131–138.

4) Margit Alt Murphy et al.Three-dimensional kinematic motion analysis of a daily activity drinking from a glass: a pilot study.Journal of NeuroEngineering and Rehabilitation.2006.3(18).

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