体幹活性アプローチ

頚椎の術式から考える、頚椎支持のメカニズム

ハロー! 

毎週月曜に登場しております、
「体験を創造する」
関東支部インストラクターの
OT・吉田頌平です。

さて、今回のテーマは
「頚椎」「椎弓形成術」です。

「最近まで手足に痺れる感じがあったから
 首の手術をしてもらったのよ〜」
「いやいや、金具は入ってないのよ」

なんてやり取りをしたことはないですか?

その場合、もしかしたら
頚椎の拡大開窓術という手術を受けられたのかもしれません。

本日は、この頚椎拡大開窓術後の
リハビリテーションに焦点を当てていきます。

 

頚椎・椎弓形成術って、何?

まず、頚椎・椎弓形成術とは
脊髄の通り道である脊柱管内で
圧迫されている脊髄を、

頚椎の一部を開いて
除圧する手術のことを言います。

様々な術式がありますが (2、
主に
 1. 棘突起を縦に切開する
 2. 椎弓を切離する
上記の方法が用いられる共通点があります。

また、どんな方が受けられているのか?
と言いますと、

Mindsに掲載されている
「(旧版)頚椎症性脊髄症 診療ガイドライン」(1
をもとに、ざっくり整理すると

 ・適用される人
  痺れや上肢の運動障害が長期化している方
  (明確な基準は設けられていない。)

ポイントは、「椎弓を切り離している」
という点です。

付着している筋は?

では、頚椎棘突起や椎弓に付着する筋は
どのようなものがあるでしょうか?

金ら(3 の報告を参照すると、

僧帽筋(筋筋膜組織を介して)
小菱形筋
頚椎伸筋群(頭板状筋、頭半棘筋、頚半棘筋、多裂筋)

割と多いですよね。

術後、通常はこれらの筋を収縮しないように
かつ、頚椎がぐらつかないように
胸鎖乳突筋や大菱形筋、斜角筋群など
周辺の筋や軟部組織を固める反応が現れます。

そして、何も刺激が加わらなければ

僧帽筋(筋筋膜組織を介して)
小菱形筋
頚椎伸筋群(頭板状筋、頭半棘筋、頚半棘筋、多裂筋)→廃用、短縮

胸鎖乳突筋や大菱形筋、斜角筋群など→過緊張、短縮

に陥る可能性があります。

頚椎術後のリハビリテーションでは
コレらの筋の拘縮を早期に予防することを
念頭に置いて進められると思いますが、

ここで注目したいのは
菱形筋です。

どこに注意したらいいの?

菱形筋は、主に肩甲骨の内転と
下方回旋に作用する筋ですが

この筋が拘縮すると
肩甲骨が内転・挙上位を取りやすくなり、

前鋸筋の機能不全はもちろんですが
肩甲挙筋や僧帽筋上部繊維の
短縮を引き起こしやすくなります。

こうなると、結果的に肩甲骨は前傾姿勢となるため
アゴが自然と前に出やすい姿勢へと
つながりやすくなります。

つまり、頚椎を支持するには…
まず、肩甲骨の動きを確保することが重要!
ということです。

特に術前から動きに制限があった人の場合、
そもそも関節の動きが硬くなっていたり
筋が硬くなってスパズムを引き起こしやすい状況に
あることが多いので

いかに少ない侵襲性でアプローチできるか
とても重要になってきます。

そのために、精度の高い触診技術
が求められます。

そして、しっかり肩甲骨を
動かせるようになってきてから
頚椎を支えるためのメカニズムを
機能できるようにアプローチしていきたいのですが…

この点は、次回、お伝えいたしますね。

 

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最後までお読み頂き、ありがとうございます。

作業療法士
一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会
認定インストラクター 吉田頌平

参考文献

1) 公益財団法人 日本医療機能評価機構.(旧版)頚椎症性脊髄症 診療ガイドライン.2005.第4章.Research Question 4 手術療法の適応は明らかか.

2) 下川 宣幸. 本邦で発達してきたさまざまな頚椎椎弓形成術.Jpn J Neurosurg.2017.26.587‒595.

3) 金 彪 他.脊椎手術における姿勢と運動機能維持 ―筋層構築的技法の有効性―. Spinal Surgery. 2015. 29(1).10‒17.

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