人工膝関節置換術と活動・参加

 

ハロー! 

毎週月曜に登場しております、
「体験を創造する」
関東支部インストラクターの
OT・吉田頌平です。

さて、今回のテーマは
「人工膝関節置換術(以下、TKA)」です。

OTなのに、膝?
しかも、人工関節置換術??
なんだかPTっぽい…

と、思われる方もいらっしゃるかもしれませんね…
でも、ちょっと待ってください。

秋山 1) の報告によると
2013年3月31日までの統計では、
TKAを行われた件数は
34,658症例と報告されており、

一方で厚生労働省が発表した
平成25年の患者調査の概要 2) では
2013年に筋骨格系の問題で入院した方は
6万3,100名いらっしゃったそうです。

1人の片膝を手術したと仮定すると、
筋骨格系の問題で入院された方の
およそ2人に1人はTKAを経験されている計算となり、

整形外科病院に入院したことのある利用者さんであれば
高確率で経験されている手術のひとつと言えます。

このTKAという手術後に
ICFの活動・参加にどのように影響するのか?を、
PTさんが報告してくださっています。

TKAと活動・参加

中村ら 3) の報告によれば、

TKA術前は、


Timed up and go test(以下、TUG)と呼ばれる
機能的な移動能力を測定する評価法の結果は
ICFの活動に直接影響し、
参加に関節的に影響すると述べられています。

また、TKA術後は
機能的な移動能力と
術後の疼痛による精神的健康への影響が
ICFの活動に影響すると報告しています。

(画像引用元:http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/08/h0805-1.html)

移動がうまくできないこと、
術後の痛みがストレスとなって
活動・参加が進まなくなることが多いようです。

とすると、
「いかに痛みを抑えてリハビリを進めていくか?」
ということと合わせて、

「いかに痛みをこらえて頑張っている利用者さんの状況を踏まえて
 社会復帰を考えられるか?」
という点も重要です。

「作業の段階づけ」が必要、ということですね。

TKAって、どんな手術??

さて、OTさんもTKAをされた利用者さんとのリハビリを
考えていく必要がありそうですが…

そもそも、TKAって
どんな手術なの?

というところから整理していきましょう。
(私もよく知りませんでした…)

神谷ら 4) の報告によれば、
日本では、PS型、CR型が主流のようです。
(他にCS型というものも、あるそうです。)

大きな違いは、「後十字靭帯を切除するかどうか」
どちらも前十字靭帯は切除するのですが、
PS型の場合は後十字靭帯も切っちゃいまして、
CR型の場合は後十字靭帯を残しておくそうです。

Neumannら 5) によれば、
後十字靭帯の機能は
《脛骨の後方移動の制動(屈曲90~120°で最も緊張。屈曲0~40°で比較的弛緩)》

であり、立位では
膝を最大伸展位でロックする作用を持っています。 
(靭帯による受動的安定機構、と呼ぶそうです。)

屈曲0°で弛緩してるのに、膝をロックしてるというのは
個人的には違和感を感じますが、
基本的には大腿骨を安定させるために
伸長している状態、とイメージしておいてください。

なので、
PS型(後十字靭帯を切っちゃうタイプ)の人工膝関節置換術なの?
CR型(後十字靭帯を切らないタイプ)の人工膝関節置換術なの??

ということを、まず把握しておくと
生活上でどんな影響が出てくるのかが
整理しやすくなりますよ。

次回は、膝関節の可動域と
ADLとの関わりを整理してお伝えいたします。

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最後までお読み頂き、ありがとうございます。

作業療法士
一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会
認定インストラクター 吉田頌平

参考文献・参考書籍
1)  秋山 治彦. 日本人工膝関節登録制度の現状. 
2)  厚生労働省. 平成25年の患者調査の概要.
3)  中村 睦美 他. 人工膝関節置換術患者における活動、参加に関与する諸要因の関係. 理学療法学. 2016. 43(4). 283 -292.
4)  神昂 谷志 他. 全人工膝関節置換術における応力分布計測システムの開発と PS 型の計測報告. The 29th Fuzzy System Symposium.2013.
5)  Donald A. Neumann 原著.筋骨格系のキネシオロジー 原著第2版. 2013.587-589

 

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