第三回IAIR学術大会10/28.29

介入するポイントを見つけたいなら、まずロジックは捨てる

 

ハロー! 

毎週月曜に登場しております、
「体験を創造する」関東支部インストラクターのOT・吉田頌平です。

さて今回は、
介入するポイントを見つけるにはどうしたらいいか?
という点を

慢性的に両肩と腰背部の鈍痛を感じている方との
エピソードに沿ってお伝えして参ります。

慢性的な猫背と腰の痛み

慢性的に「背中が丸まってるな〜」と感じつつ
主婦として働く中、

いつも身体を反る動きをするときに
キクっと小さなぎっくり腰が起こるA乃さん(仮名)。

そんなことは日常茶飯事だったため
特に気にすることもなく
洗濯物を干そうと、洗濯かごへ手を伸ばした瞬間…

腰に電気が走るように痛みが突き抜け、
その場から動けなくなっちゃったそうです。

動作分析を行いました

座位での体幹屈曲時に
 第12胸椎が動く様子があまり見られないのが特徴的で、

再び体幹を伸展してゆく毎に
徐々に痛みがじんわり広がっていく、とのことでした。

体幹伸展動作は難なく行えますが、
やはり元に戻る時に
徐々に痛みがじんわりと広がる感覚がありました。

体幹の回旋動作では
左右どちらも横を向ける程度で
可動域が狭い印象です。

また、左回旋の最終域で詰まる感じがあり
可動域制限が見られました。

側屈は怖くてできない、とのことでした。

(上記画像引用元:カラー版 筋骨格系のキネシロジー 原著第2版 )

ロジカルに考えることの弊害

脊柱の動きを見せていただきながら
背部筋と腹部を触診させていただきますと、

「脊柱起立筋の収縮による身体支持が主だっている」
「腹部が緊張する様子が見られなかった」
という特徴がありました。

上記の動き・触診の特徴から、
「身体を支持するために、腹部の筋群を活用できていない」
ことを推論できます。

ここでポイントとなるのが、
「その場で現象を、論理的に噛み砕こうとしないこと」です。

原因については、
いろんな推論を挙げられると思います。

とても素晴らしいことなんですが、
専門用語で細かく考えすぎて
結局何をしているのか訳がわからなくなったり、

患者さんの状態が変わらないのに
同じ論理に基づいて繰り返し介入する、
ということにつながることがあります。

なので、
論理的に分析を進める前に
目の前で起こっていることをベースに
まずは考えて見ましょう。

どうやって介入ポイントを見つけるか?

さて、目の前で起こっていることから考えるために
必要なロジックというものもあります。

そのロジックは、
「解剖学的なロジック」です。

腹筋群は、体幹の運動に関連する他に
腹圧を高める働きがあります。

排泄時にいきむことも、
腹部筋による活動によるものですね。

身体を支えるためには、
脊柱起立筋の他に腹部筋群によって
腹圧を高め、保持できる必要があります。

そのため、

「いかにして
使い方がわからなくなったお腹の力を
効率的に使えるか?」

がポイントとなります。

(特に肋間神経で支配される腹筋群は
 呼吸が浅い人や
 腰痛を1度でも経験したことのある人の場合、
 姿勢を保持するように作用しづらくなります。
 Aさんの場合は、どちらも当てはまりました。)

身体支持に必要なお腹の使い方は、

”腰椎前弯を埋めるように、
 背中をフラットにした状態で
 深く息が吐けるかどうか?”

で、まずチェックしてみてください。

うまくできない方の場合は、
まず腹部筋群の活動を選択的に行えるように
プログラムを考えてみるのも一手ですよ。

もし、理論的にはアプローチする所に気づいているけれど
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最後までお読み頂き、ありがとうございます。

 

作業療法士
一般社団法人 国際統合リハビリテーション協会
認定インストラクター 吉田頌平

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