管理職養成12回コース

OTは「歩くこと」に無関心でいいの??

 
ハロー!
 
英語大好きOTの吉田頌平です。
 
先ほどのおばあちゃん、
OTのあなたが担当だったら、どうしますか?
 
 
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まず、ふらふら歩いているという事は
「支持しきれない体重を左右に逃がしながら歩いている」
と考える事ができます。
すなわち、
「おばあちゃんは今、本来、体重を支えたいポイントで体重を支えられていない状態」
にあると言えます。
その場所はどこか、というと
「骨折部位」が最も有力でしょう。
では、今どこでこのおばあちゃんは
自身の体重を支えているのか・・・?
一緒に考えてみましょう。
・・・
いかがですか?
ここから、僕個人の考察を述べます。
ここでポイントになるのは、「股関節」と「骨盤」です。
大腿骨へ荷重された重力は、腸骨・恥骨・腰椎へと伝達され、最後は体幹へ分散するように骨盤は機能しており、
(1,P5 Lovejoy, 1988)(2,P5  Lee & Vleeming, 2007)

 

安定した体圧分散を実現するために
骨盤は大腿骨上で安定して運動できることが求められる(3, P33  Vleeming et al. 1990a,b; Vleeming & Stoeckart, 2007)と言われてきました。

 (P3 Abramson et al. 1934)の、動揺性歩行とトレンデレンブルグ兆候の陽性反応は仙腸関節の機能不全に関連する(4 という発表から、

股関節外転筋の筋力低下によって骨盤の安定した動きが阻害されている可能性が考えられます。

また、P27 Solonen (1957)の研究では、長期間に及ぶ股関節への非荷重期間が、仙骨上での腸骨の滑動低下に直結する(5 と述べており、

ベッド上安静による非荷重期間が、このおばあちゃんの骨盤の動きを阻害している可能性が考えられます。

 

まとめると、
・長期間にわたって股関節に荷重負荷が加わっていなかったため、骨盤を構成する腸骨の動きが硬化し、
・また股関節外転筋の筋力低下によって骨盤が不安定となったため
股関節→骨盤→仙椎→腰椎の順に体圧を逃がす働きが弱まり、
ふらふらと左右に身体を振って体重を逃がしている。
と考えます。
大腿骨頸部骨折時に適応された治療法によって
様々な考察ができると思います。
むしろ、その方が
より効果的な治療法を患者さん自身が選択できますから
多様にあるべきだと思います。
療法士の考えをクライエントと共有し、共にプログラムを構築してこそ本当の「リハビリテーション」となるはずですから。
なんの考えも共有されず、
一方的に「これ、します」なんて言われても
クライエントは納得できないでしょう。
少なくとも僕がクライエントでしたら、
「なんで?」ってあなたに聞くと思います。
 
 
 
実は、骨盤の機能が低下したために
歩行能力が十分に発揮できなかったおばあちゃんを
実際に担当したことがあり、
骨盤の機能発揮をスムーズにしたところ
改善を認めた経験があります。
 
 
 
 
 
OTの僕、でもです。
 
 
 
 
 
 
 
これは次回のメルマガでお話ししましょう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ともかく、歩行に関して分析ができたので、
これでプログラムを考察できそうです!
 
 
 
 
 
 
 
 
あ、
 
 
 
そうそう、忘れていました。
 
 
 
 
 
 
このおばあちゃん、、、
 
 
 
 
 
実は、、、
 
 
 
 
 
 
 
 
訓練が大っ嫌いなんです!( ̄◇ ̄;)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
看護師さんから
「 家に帰るために歩く訓練しましょう♩」って言われると、
 
「何が訓練だ、楽しくもなくてきついことはしたくないわい□▲×◉・・・どんな効果が出てくるのか、ちゃんと説明してくれなきゃやらん!!!」
と大激怒しちゃって、
「その看護師さんと二度と話をしない宣言」しちゃったくらい
訓練が大っ嫌いなのです。。。
 
 
 
 
さて、どうしましょう??
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
思いつきましたか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
もし、
「考えたけど、これってエビデンスあるのかな?」
「結果を出せるか不安・・・」
「全然でてこない・・・」
「このおばあちゃんが、積極的にプログラムに参加している様子が浮かばない・・・」
 
 
と思った方は、
こちらの内容を参考にしてみてはいかがでしょうか?
http://iairkanto.jp/seminars/otseminar/
 
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 
 
(参考文献)
1)Lovejoy CO. Evolution of the human lumbopelvic region and its relationship to some clinical deficits of the spine and pelvis. In: Vleeming A, Mooney V, Stoeckart R, editors. Movement, Stability and Lumbopelvic Pain: Integration and Research. Edinburgh: Churchill Livingstone; 2007. pp. 141–158.
2)Lee D, Vleeming A. An integrated therapeutic approach to the treatment of the pelvic girdle. In: Vleeming A, Mooney V, Stoeckart R, editors. Movement, Stability and Lumbopelvic Pain: Integration and Research. Edinburgh: Churchill Livingstone; 2007. pp. 621–638.
3)Vleeming A, Stoeckart R. The role of the pelvic girdle in coupling the spine and the legs: a cinical-anatomical perspective on pelvic stability. In: Vleeming A, Mooney V, Stoeckart R, editors. Movement, Stability and Lumbopelvic Pain: Integration and Research. Edinburgh: Churchill Livingstone; 2007. pp. 113–137.
4)Abramson D, Roberts SM, Wilson PD. Relaxation of the pelvic joints in pregnancy. Surg Gynecol Obstet. 1934;58:595–613.
5)Solonen KA. The sacroiliac joint in the light of anatomical, roentgenological and clinical studies. Acta Orthop Scand. 1957;28(Suppl):1–127.
 
 
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