第5回 脊柱の運動機能とは?
ハロー!
関東支部インストラクターの吉田頌平です。
さて、5回目となる今回は、
「頚椎がもたらす機能障害」
に着目して参ります。
【頚椎がもたらす機能障害】

頚椎は頭部を直接支える部分なので、
頭部の位置に左右されやすい椎骨です。
また、頚椎は他の椎骨と比較して可動域が広く
様々な肢位を取ることができるため、
重心位置を柔軟に変えることができる部分でもあります。
(画像引用元:Anatomy and Physiology)

もし、顎を前に突き出すような姿勢が長い場合、
頭部の受け皿となる第1・2頚椎が
関節する後頭部をしっかり支えられる
必要があります。
(上記画像引用元:カラー版 筋骨格系のキネシロジー 原著第2版 )
そのため、
・第1・2頚椎は伸展位で、できるだけ水平に頭部を支えようとする
・第1・2頚椎の関節面を安定させるため、第3頚椎以下は屈曲位を取る
ことになり、
長期化すると、この肢位で椎骨関節部の軟部組織が硬くなり
椎骨が十分に動けない状態に繋がっていきます。
また、頚椎は心臓や肺との関連も深く、
胸鎖乳突筋や斜角筋といった
努力性呼吸に関連する筋が十分に働かなくなると、
呼吸が浅くなり、心臓から拍出される血液量が減少します。
「頭がぼーっとするんだよねぇ」
「集中力が続かないんだよ…」
という時は、
頚椎がリラックスできる状態で仰臥位を取り、
ゆっくり深呼吸を続けてみてください。
それだけでも、
脳・全身の血流量が改善し、
リハビリの効果は高まりますよ!
【本日のまとめ】
ある一定の姿勢や動きが続くと、頚椎局所に硬さをもたらし、心肺機能に影響を及ぼす!!
次回は、「胸椎の動き」に着目いたします。
本日も最後までご覧いただき、ありがとうございます。
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