第三回IAIR学術大会10/28.29

膝の屈伸を補助する小さな動き:膝内側部痛の症例1-2

From:
IAIR関東認定インストラクター 藤田智史

皆さんこんにちは。
関東支部の藤田智史です。

今回も、とある膝内側部痛を訴えた方をモデルとして膝の問題に目を向けていきたいと思います。

前回の確認 

症例:

70代女性 運動はゴルフを月3~4回
BMI:21,4

疼痛部分は右膝内側部+。
また、歩行、ゴルフの練習量増えるとクアド遠位部に夜腫れること(+痛み)もあり。

わずかな膝関節の伸展制限と脛骨の内旋が、健側に比べて見られる。

 

膝の伸展制限に関しては、内側ハムストリングスと下腿三頭筋間の制限への介入。
(加えて、股関節・骨盤への介入)
http://iairkanto.jp/genou-001/

さて、膝の回旋に問題があるということはどういう事なのでしょうか?

 

膝の回旋

膝関節は屈曲・伸展時に自動的に回旋運動が起こります。

ただ、この回旋運動を意識的に行っている方は(ほぼ)いないかと思います。

 

これは、靱帯などの影響もありますが、

骨の形状によっても動きに影響が出ます。

大腿骨内側顆は外側顆に比べて、
・左右幅が狭く・前後(腹側背側)に長い構造となっていることも要因の一つです。

グレイの解剖学1918年版

 

膝の屈曲は自動的に20°の内旋を伴っている
2)より

 

この動きが失われてしまうと、膝が可動する際に生理的な動きから外れてしまい

摩耗や軟部組織へのストレスが増大すると考えられます。

膝が伸展する際に、膝最終伸展域脛骨が外旋することを
スクリューホームムーブメントとも呼びますね。

※上記を言い換えて確認しますと

関節が動く際には、滑りや転がりといった動きが出ていることは皆さんご承知かと思いますが、

膝関節に置いて回旋の動きが出ないということは、内側or外側もしくは内外側のどこかの
この動きが阻害されている可能性が高いです。

⇒これが何なのかといいますと、膝関節の屈曲・伸展時での動きでも生理的な滑りや転がりが
起こっていないことが予測され、OAなどの進行を早めることになります。

 

評価

 評価はいくつか言われるものもありますが、まずは単純に内外旋の動きを
他動的に行ってみましょう。

 膝関節屈曲位で脛骨を把持して内外旋を行います。

どのくらいの可動性が問題なのかは、健側と比較してみましょう。

 この時に、皮膚などで滑ってしまうと正確な評価が行えませんので、

骨タッチを意識するといいかと思います。

※骨タッチがよくわからない方は、IAIRのセミナーでスタッフにお気軽に聞いてください
もしくはIAIRのセミナーに出た方がいらっしゃいましたらその方に!。

阻害因子

 この回旋運動の阻害因子は、重度の関節変形の場合は手術による解決方法と
なりますが、徒手療法にてある程度動きが改善されていくこともあります。

 関節自体への介入はモビライゼーションや骨・関節へのテクニックがありますが、

内外旋の評価をした際に、軟部組織の抵抗感や・内側・外側・前方・後方どの領域に
制限があるかを自分の手で感じ取ることも重要になってきます。

 

 

介入

個人的に割と見逃されやすいものの一例は、

・内側部では大内転筋をはじめとした内転筋群。
(大内転筋の停止部付近はかなり圧痛があるかと思います。)

・外側部では腓骨頭。
(大腿二頭筋、外側側副靭帯が付着しますね)

があるかと思います。

筋肉自体をモビライゼーションするように緩めたり、
負荷がかかりすぎないようストレッチなどがまずは行いやすいでしょうか?

 

関節系をはじめとする手技が、まだあまり知らない、自身がないという方は
こちらでもお伝えしています。
https://iairjapan.jp/events/event/b-class-lower-tokyo

冒頭で触れた方は、膝関節伸展制限の改善、脛骨の内旋の動きが出ることで動き出しなどは
痛みがほとんど出ない状態となり、晴れの訴えも減少はました。

ただ、夜間痛や長距離歩行での痛みは残存した状態で、
腫れの訴えも完全に引いたわけではありませんでした。

次回は、この続きを見ていきます。

 

 

 

お読みいただきありがとうございました!

 ご指摘や要望ありましたら遠慮なく送ってください。

satoshi_fujita☆iairkanto.jp  ☆を@に変えてください。

 

参考、引用文献・画像

1)Visible Body Muscle Premium
2)A.I.Kapandji 著 塩田 悦仁 翻訳) カラー版カパンジー機能解剖学 全3巻原著第6版
  I上肢 II下肢 III脊椎・体幹・頭部 医歯薬出版  2010年

 

[IAIR 関東支部フェイスブック] 

いいね!を押して連載コラムをチェック! 

https://www.facebook.com/iairkanto 

追伸

「歩行分析の基礎とアプローチ法」

日   時 :平成29年9月30日(土)/10月1日(日) 10:00~16:00
参加費 :21,384円(税込)〔2日間〕
     10,800円(税込)〔1日目のみ〕
※1日目のみの受講はB-class(旧Basic1,2)終了、もしくは終了予定の方限定とさせていただきます。
https://iairjapan.jp/events/event/gait_approach

 

 

【動作時に体幹を使えるようになるためのアプローチ⽅法】

開催日 :12月17、18日(土、日)10時~16時
会場  :砂町文化センター 和室 江東区北砂5-1-7
     http://www.kcf.or.jp/sunamachi/map.html
詳細はこちらから:https://iairjapan.jp/events/event/core_tokyo201712

 

【新人が確に結果が出せる技術集

結果が出せずに悩んでいませんか?

悩んで立ち止まるより、仲間達と情報交換することで解決できることもありますよ。

>>> http://iairkanto.jp/seminars/nintei/beginer/

B-class認定講座第7期の募集開始!

これまで276名の結果が出せるセラピストを輩出してきたこのコース。
新人から、身体アプローチをしてこなかった精神科作業療法士まで、誰でも習得できる、
習得率の非常に高い再現性のある技術集です。

何より、脳科学的エビデンスに基づいた学習法を取り入れているので、
習得翌日の臨床から現場で使えることをお約束します。

IAIR認定講座は学んで終わりにはしません!

今すぐ、お申し込みください! >>> B-classライセンスコース申込

 

(認)B-class リハビリの臨床で結果が出せる 上肢の評価とアプローチ
定員 40席(残席15席
上肢申込  https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSihfeo
詳細ページ https://iairjapan.jp/events/event/b-class-upper-tokyo
日時:上肢1 2017年9月10日 9:30~16:30
   上肢2 2017年10月7日 10:00~16:00

(認)B-class リハビリの臨床で結果が出せる 下肢の評価とアプローチ
定員 40席(残席15席
下肢申込  https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSijtDpwo
詳細ページ https://iairjapan.jp/events/event/b-class-lower-tokyo
日時:下肢1 2017年10月8日 9:30~16:30
   下肢2 2017年11月11日 10:00~16:00

B-class検定試験
検定申込  https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=HSkumbe
詳細ページ https://iairjapan.jp/events/event/b-class-test-tokyo
日時:東京B1・2検定 1日目 2017年12月9日 10:00~16:00
            2日目 2017年12月10日 10:00~16:00

 

 

今月のセミナー予定はこちら
http://iairkanto.jp/calender/

よくあるご質問と回答はこちら
http://iairkanto.jp/faq/

ご質問・リクエストなどはこちらから
http://iairkanto.jp/info/h

 

 

IAIR公式メルマガにご登録ください!

IAIRニュース

・IAIRコンセプトとアプローチについて
・IRTについて
・CVAに対するアプローチについて
・セラピストの為のセルフコンディショニングについて
・女性セラピストについて
・統合医療とリハビリテーションについて
・リハビリ職者の為のマネジメント講座
・リハビリ現場でのアロマ活用について
・IAIR Radioの配信情報
・無料動画セミナーの配信情報
・認定講座の案内、割引情報
が今後配信されます。
  *Gmail等、PCメール推奨です。

コメントを残す