管理職養成12回コース

膝関節屈曲拘縮:膝内側部痛の症例1-1 ~歩行時に起こす問題は?~

From:
IAIR関東認定インストラクター 藤田智史

皆さんこんにちは。
関東支部の藤田智史です。

 

膝の痛み

 
今回は膝関節内側部の痛みに対して、実際に臨床の場面であった事を通じてみていきたいと思います。
 
他関節的な要素もありますが、膝を中心に見ていきます。
(※今回はとある1症例を見ていきますので、その方に対しての考察・考え方中心になります。)
 
 
 
症例:

70代女性 運動はゴルフを月3~4回 BMI:21,4

疼痛部分は右膝内側部+。
また、歩行、ゴルフの練習量増えるとクアド遠位部に夜腫れること(+痛み)もあり。

わずかな膝関節の伸展制限と脛骨の内旋が、健側に比べて見られる。

 

膝の伸展制限(屈曲拘縮)

この方は、内側ハムストリングスと下腿三頭筋の交叉部の緊張が強く、

この部分のリリースを行うことで伸展制限の改善が見られました。
(まだ関節変形が重度ではなかったことも制限改善の要因かと考えられます)


Visible Body Muscle Premiumより引用

下記の動画での説明もわかりやすいです。
詳しい解説はこちらを膝関節伸展-10°を何とかしたい

 

 もちろん痛みの部位以外の問題も

他にも、股関節や骨盤に問題があればハムストリングスにも何らかの影響が出てくるので、

これらの介入も同時に実施しました。

明らかな外傷がなくとも、痛みを出している部分以外に問題があることは多いです。

 

歩行時の膝伸展制限

膝関節の伸展制限があると、歩行時にはどのような影響があるでしょうか?

Double knee actionの減少(欠落)によって身体にかかる負担が大きくなることが
考えられますでしょうか。
※Double knee actionとは重心の上下移動を少なくする作用。

(膝関節屈曲拘縮でも、全体のバランスがうまく調和してる場合はその限りではないかもしれません)

文献での引用を見てみますと。

ミッドスタンスの膝関節屈曲は、原始的な伸展パターンによるハムストリングスの活動持続すなわち過緊張を示していることがある。これは片麻痺患者に多くみられる。
(観察による歩行分析 より引用)

大臀筋と内転筋の筋力が不足している場合、代わりとしてハムストリングスが股関節伸展をする。
その際これらの筋が下腿に停止しているため、立脚期で約15°の膝関節の軽度屈曲が生じる。
(観察による歩行分析 より引用)

 

とされています。

これらは、膝関節が伸展しない原因として描かれていますが、
この状態が長く続けば、膝の屈曲拘縮を起こすことになると考えられるかと思います。

機能練習や筋力強化といった内容に加えて、二次的に起こってしまった問題に対しても
対処していく必要がある場合もあるかと思います。

 

 

次回は、内旋制限に対してみていきたいと思います。

脛骨の回旋というものは、動きは小さいですが非常に重要な要素となっています。

 

 

お読みいただきありがとうございました!

 ご指摘や要望ありましたら遠慮なく送ってください。

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参考、引用文献・画像

1)Visible Body Muscle Premium
2)キルステン ゲッツ・ノイマン著: 観察による歩行分析  医学書院  2005年

 

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