立ち上がり動作で最も大事なポイント

From:CCRA代表 福田俊樹

 

梅雨がそろそろでしょうか、雨が降る日が多くなってきました。

毎年憂鬱なのですが、今年初めてレインブーツを買ったので雨の日が今か今かと待ち通しいです!

物一つで気分がガラッと変わるのは不思議なものですね。

 

それではCVAコラム19回目

「立ち上がり動作で最も大事なポイント」

をお送りします。

 

立ち上がり動作で最も大事なポイント

立ち上がり動作。

脳卒中の患者さんでは、
椅子ベースであっても、歩行ベースであっても、
活動を拡大していく為に重要な課題です。

しかし立ち上がり動作は複雑で、
動作の場面場面において、身体の使い方が異なり、
見るべきポイントはたくさんあります。

なので動作の評価や分析は大変ですよね?

見るべきポイントはたくさんあるのですが、

根本には1点、押さえておく重要なポイントがあります。

 

立ち上がり動作の構成をおさらい

ポイントを確認する前に、立ち上がり動作の構成をおさらいしてみましょう。

立ち上がり動作は主に2つの戦略があり、3~4つの過程に分けられています。

戦略

  • パワーストラテジー
  • モーメントストラテジー

過程

  • 前方への重心移動期
  • 臀部離床期
  • 上方への重心移動期 等

で分類されています。 

 

立ち上がりの戦略

立ち上がり動作を分析する際にこれら各期に分類し、各期においてどの様な戦略を使っているか、を考えていきます。

 

そこで前述の通り、着目するポイントが多数ありますが、
この時一つのポイントに着目しすぎると、
動作全体を振り返った時に動作効率を悪化させている場合も少なくありません。

 

例えば、よく効くフレーズNo1

「お辞儀をするようにしてください」

CVAの方は骨盤後傾している場合が多く、端座位では後方重心を示します。
そこで前方重心移動期において体幹を前傾し重心を前方に移動したく、この指示を出すことがあります。

 

そうすると起こる活動は
骨盤が後傾位のまま動かずに股関節の屈曲が起こることが多いです。

 

重心は前方には移るのですが、
次の臀部離床期において骨盤後傾位の為、よりパワーが必要で、
かつ腸腰筋、大腿直筋が働かず股関節の固定ができない為、
前方重心移動期の力を下肢に伝えることができなくなってしまいます。

 

立ち上がり動作でおさえておく重要なポイント

それでは抑えておく、重要なポイントとは

立ち上がり動作は
臀部、足部で形成されている支持基底面を足部のみに移行する動作
であることを念頭に理解しておくことです。

様々なポイント、つまり
どの様な戦略でも、どの様な過程の時も、どの身体の部位に関しても分析する上で支持基底面を足部のみに移行する上で効果的に働いているかどうか抑えておくと動作全体に立ち戻った時もそれぞれが調和し効率的な動作となります。

動作を分析するには、いくつかの過程に分け、整理すると考えやすいことは確かです。

しかし、細部に意識をし過ぎると動作全体として、上手くいかない場合もあります。

 

立ち上がり動作全体として上手くいかない時の対処

そんな時は

シンプルに動作の成り立ち、目的を改めて考えてみても良いかも知れません。

このコラムでは脳血管障害について、
今までの経験や知識を交えながら書き、
あなたの臨床観を少し広げるお手伝いをできればと思います。

 

ありがとうございました。

福田俊樹
 CCRA代表/関東インストラクター
理学療法士 福田 俊樹

 

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