管理職養成12回コース

【リハ科経営100の事例】CASE:018 横行!くれくれ搾取?

From:IAIR-GM 齋藤 信

学びの価値

とうとう、12月も残す所10余日。

あっという間に感じる1年でした。

せっかく年末ですから、漢字一文字で一年を表してみませんか?

 

ちなみに僕は『潜』です。

潜龍元年という言葉があるように、今年は改めてこれから先の志を見つける旅でした。

 

さて、あなたはどうですか?

ぜひ、2015年私の漢字一文字とともに記事のシェアをしてくださいね。

 

 

さて、では本日のご相談です!

100のリハ科があれば、100の解決策が必要。

リハ科経営100の事例検討会です。

いただいたアンケートのご回答やご相談をもとに事例化し、僕からの解決案を出し、ディスカッションまでしちゃいましょう。

目指せ100CASE!

 

今回はCASE:018です!

「こんにちは 以下の悩みの解決する切っ掛けをください。
 よろしくお願いします。
 当施設では勉強会費用の補助は一切認められない中、
 無料のセミナーから高額なセミナー迄
 受講したり文献を読んでいます。
 その結果、職場でアタマ二つ治療効果を残せるようになりましたが
 同僚が技術を教えて欲しそうにあの手この手を使います。
 しかし自費、時間、体力を費やして得たものなので教える気はありません。
 そうかと言ってズバリ釘を刺すのがよいとも思えません。
 どなような対処が良いでしょうか?」

(作業療法士 5年目 一般職) 

 

なるほど。

これは面白い相談ですね。

一言で言うなら、テーマは「価値」です。

 

が、方法は三つほどあるので、方法の話をしながら紐解いていきましょう。

 

まず第1案。

「ん~口ではうまく説明できないから、
 今度、一緒に研修会行こうよ」

って、言っちゃいましょう。

それでも教えて欲しいというなら……

「いや、実はさ、研修先で使用許諾契約書にサインしてるから、
 受講してない人には伝達講習以上のことはできないんだ。
 それでも、って言うなら訴えられたら助けてくれる?」

とか言ってしまうとか。

 

そこまで言って空気が読めない人なら、そもそも療法士としての感受性に欠けています。

 

目的が患者さんに良くなってもらうことではなく、自分の都合を優先させた行動です。
そんな方に学んだことを教えたところで、その方の悩みの本質は解決しません。
ろくに練習もせず、目新しい技を手に入れる事で満足して終わる事でしょう。

 

とはいえ、そんな対応ではちと冷たいのかもしれません。

 

なので第2案。

「じゃあさ、教えるかわりに練習に付き合ってよ」

です。

 

どんな技術もそうですが、基本になる型や技があります。
その積み重ねをして初めて応用技が出来るようになります。

IAIR認定講座を例にすれば、仙腸関節調整テクニックを行うときの基本姿勢が最後まで付いて回ります。
僕ら幹部と呼ばれるアドバンスインストラクター達でさえ、ようやく仙腸関節の調整が何たる物かわかってきました。

 

技を教える事に対して、あなたが悩む事はありません。
あなたは、その基本を積み重ねる機会がもっと増えるのですから。
無料で教えを乞う方にとって、無料以上の価値になることはないでしょう。

 

 

さあ、では第3案です。

自身のお金、時間、体力……つまりエネルギーを使って学んできた。
だから教えたくない。
ズバリ釘を刺すのもどうなのか。

1案も2案も、その思いを踏まえての、ソフトな釘の刺し方できました。

 

まあ、ソフトじゃないという反論は置いておいて……

どストレートな対応を最後に。

 

僕も自分が価値があると感じた事を学ぶために、お金と時間と体力を使ってきました。
だから言えるのですが……

  • お金
  • 時間
  • 体力

全て、エネルギーの単位なんですよね。

 

そして、全てに人が関わってくる。

 

最近は無料で提供されるサービスが増えているため、なんでもタダで手に入れようとする人がいます。

ですが、それはきちんと回収の目処があるから行われているサービスであり、個人ではできようはずもないことです。

少なくとも、無料で提供されるものの陰にはお金も、時間も、体力も使っている人がいます。

 

タダで教えてもらおうとあの手この手を使ってくる。

「そんな暇があるなら、本の一冊でも読め」
「教えてもいいが、その分、お金か時間か体力を返してくれるのか?」

そう、突き放しましょう。

 

それでケチだの何だのと言われる事に対して、あなた自身恐れる事はありません。

あなたは、あなたが自ら学んだ事だけではなく、教えてくれた方への敬意を払っているということですよね。

これは僕の考えですが、良い学びを得られて、もっと多くの人に伝えたいと思ったら、その開発者に敬意を示すべきだと考えております。

だから、僕はカリスマ講師養成クラブの門を叩き認定講師になりました。
だから、トニー・ブザン師からマインドマップを学び、トリプルインストラクターになりました。
だから、有田秀穂医師のもとでセロトニンについて学びました。

 

全ては価値のやりとりです。

 

それを可視化しているのが、お金や時間や体力というエネルギーの単位です。

お金が払いたくないなら、時間や体力で対価を支払う。
逆でもいいですけどね。

お互い信用や信頼があるからこそ、親しきなかでも僕はそれらのやりとりをします。

 

僕の例ばかりですが、僕の妻はデザイナーでもあり、自ら全て仕立てを行います。
なので、僕がスーツやベストを仕立ててもらう時には、その対価を必ず支払います。

これは、プロにプロの仕事を頼むのですから、当然のことと僕は考えています。

 

プロに対して敬意を払えないという事は、その人に対して無料の価値しか見ていないという事です。

では、それをあなたやあなたにタダで教えを乞う人に当てはめてみましょう。

 

「私の為に時間を作って、私にリハビリをしてください。
 もちろん、お金は支払いません。
 交通費もその他経費も支払いません。
 これから早速お願いします」

 

さあ、どうですか?

やらないですよね。

あなたが学びに費やしたエネルギー、開発者への敬意、それ以上に、教えて欲しいと言っているその人本人が自分自身の資格や学び、ひいては人生の価値を貶めているということです。

 

もし、本当に愛のある対応をしようと思ったのであれば、しっかり釘を刺しましょう。

  • 「ギブアンドテイクだ。君が学んできたら、それをお互いに教え合おう」
  • 「タダで教えるつもりはない。それでは君の為にならない」
  • 「他人の時間と体力を使わせているという意識があるならそれに対する敬意を示せ」
  • 「君が同じことをされたらどう思う? 嫌じゃないの?」

 

それでも陰口を叩いているなら、それは単なるやっかみです。

自分の人生を生きていないだけです。

他人の言動に振り回されているほど、あなたには時間はありません。

あなたの目的を果たす為に、するべきことに時間を使いましょう。

 

 

ということで、「横行!くれくれ搾取?」と銘打ってお話ししました。

何でもそうですが、全ては価値のやりとりです。

自分自身の価値を落とさない為にも、自ら学び、自ら発信していきましょう!

 

 

今回のケースをみて、あなたはどう感じましたか?

リハ科が100あれば、100通りの解決策が求められます。

100通りの解決策を出せば、あなたのリハ科と同じ悩みを抱える誰かのリハ科が救われます。

一緒に、解決策を考えてみませんか?

IAIR 関東支部代表 齋藤 信
IAIR グランドマネジャー 齋藤 信

追伸 1

ここからは僕の考えですので、話はズレます。

今回の内容、キツイもの言いだと思いますか?

臨床教育をCHANGEするのが夢だと言っている奴の声に聞こえませんか?

僕は、教えられる側も教える側も、どっちもハッピーじゃなきゃ、学びに価値はないと思っています。

なので、自ら学ぼうとする姿勢を見せてくれない人まで全てを救えません。

全ての療法士を救うと言い切る方が誠意のない言葉だと思っています。

そう言う意味では、僕一人では臨床教育をCHANGEすることは出来ないです。

僕だけでは救える療法士に偏りが出ますから。

共に学び、共に発信できる仲間が増えることで、それも解消されていくと思っています。

2020年、オリンピックまでに同じ志を持つ仲間が増え、愛と喜びに満ちた臨床現場を作る為に、指導者も未来ある若手も共に成長の実感が伴う臨床教育を行うことが常識になる。

それこそが、今、細分化されてしまったリハビリ業界を再統合する一助になると信じています。

 

追伸 2
臨床現場の悩みに必ずお答えします。現在、ご相談は残すところ1件。
今年最後のお返事になりそうです。
新年からの分は絶賛募集中です。新たなご相談はこちらから。

>>> https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=UkDpwsUIRnM

 

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ABOUTこの記事をかいた人

精神科にて13年勤務し、心身へのアプローチ法を習得、実践して来た。 IAIR顧問の仲村に師事。認定アドバンスインストラクターとなる。 2013年に独立し、精神科作業療法士に自信を取り戻してもらう事を目的に、齋藤の行ってきた作業療法の構成法や身体アプローチ法を伝える講習会活動を本格的に開始。年間のべ1000人以上の療法士に教鞭をふるう。 より科学的なエビデンスをアクティビティに取り入れるため、セロトニン研究の第一人者東邦大学名誉教授有田秀穂医師、脳と学習の世界的権威トニーブザン氏らに師事。精神科で行われている作業療法やレクリエーション、集団セッションの可能性が大きく広がる。