管理職養成12回コース

THA術後の殿部の痛みに対して①~セルフexによる痛みの消失の経験~

From:

IAIR関東認定インストラクター 藤田智史

皆さんこんにちは。

関東支部の藤田智史です。

 

今回は、THA術後の方にあったcaseを見ていきたいと思います。

 

 人工股関節全置換術(THA)後の患者さんで、
夜間に左股関節の奥が痛いと訴える方がいらっしゃいました。

 また、背臥位で下肢拳上で殿筋に疼痛が出現し、
座位で骨盤腰椎前傾しない状態でした。

 

術後月ほどたっていたのですが、レントゲン上人工関節は問題ない状態です。

この場合何を考えていきますでしょうか?

・臀筋の筋力?

・柔軟性?

・術創部の問題?

 

・・・

THAにゆるみはなく、関節の問題は手術によって改善されているかと思われます。

今回は股関節の可動時に痛みが起こる場合に、状態を確認したことがあります。

 

それは、

腰椎(もしくは骨盤)の屈曲or伸展状態を変化させて同じ動きを行ってみたことです。

 

この方の場合は、タオル(バスタオルサイズ)を畳んで腰椎の下に置いてしばらく体を揺らした後に

股関節を屈曲してみました。

 そうすることで殿部の痛みはかなり和らいだようで、手術後に指導されたセルフexに加えて、

タオルを畳むもしくは丸めて・寝る前・起きたときに3~5分ほど腰の下に
ひいていただく事を行っていただきました。
(タオルが高すぎる場合はそれで腰痛を引き起こすことがあるので、
まずは畳んだ状態で実施しました。)

 

 何日かそれを繰り返すことで殿部の痛みは消失したようでした。

 

骨盤―腰椎―股関節リズムという言葉もありますが、

股関節が可動する際には、骨盤の動きを伴い、骨盤が動く際には腰椎も動いてきます。

 

THAやTHR後は、関節の問題は解決されている(事は多い)と考えられます。

 

周囲の軟部組織の問題が残ってしまっていることもあるかと思いますが、

 

他関節からの影響ももちろん合わさってきます。

動きの中で変えていくことも重要ではありますが、
意識されない小さな動きというものが必ず動きの中には含まれます。

 

その小さな動きを阻害しないよう、介入し日常の動きへとつなげて
いただく事も大切になってくるかと思います。

 

 

 その小さな動きの評価は、可動性検査もありますが、

 

今回であれば、タオルを腰に引いて(力を使わず)腰椎を伸展位にしながら、

動きを確認することでその状態が望ましいかを確認しました。

 

(屈曲であれば反対側の下肢を先に屈曲させて、腰椎を屈曲位にして評価を
してもいいかもしれません。)

 

痛みの変化の有無以外に、適正な筋緊張になるかなども視標の1つになるかと思います。
(無理なく可動域が向上するかなど)

 

お読みいただきありがとうございました!

追伸1
今回のタオルを使った伸展の方法。
これは腰痛セミナーであるILPTの中の内容を個人的に活用したものになっています。

https://iairjapan.jp/backpain

 

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